傭兵と隠者
PSVITA無くしましたorz
腹いせに書いていきます
どうかお付き合いくださいませ
「よう。いつまで隠れてるつもりだ?」
俺は一見何もないところに声をかける。だが確実にいるのはわかってる。しらばっくれられたら終わりだがな。
すると、何もないところから声が聞こえてきた。
『ふぅ........。まさかバレていたとは。貴方、なかなかやりますね』
俺の真正面、施設の入り口の前に現れたそいつは一言で表すなら『狡猾そうな男』だった。頬が痩けた痩せ気味の長身に他のマント達とは違った機動性を重視した服装、更に目を引くのはその長身でもあまりあるデカイ鎌を背負ってることだろうか。
「はじめまして、斬崎刃人さん。私はカメル、ここを制圧した部隊の指揮官、と言えばいいでしょうか?」
「ご丁寧な挨拶ありがとさん。貴様だな?監禁部屋からずっと俺たちを尾けてたのは」
「ご明察。よくわかりましたね。これでも隠れるのは得意なのですが........」
やっぱあの気配は気のせいじゃなかったのか。迂闊だった........。
「後学のために1つ、いつから気づいていましたか?」
「そうだな........。監禁部屋では自信なかったんだが、抜け道の入り口で尾けられてることを確信したよ」
「おやおや、通りで........。おかげであの煙幕にはずいぶん驚かされましたよ」
「なんだ、そのまま俺たちを見失ってくれればよかったのによぉ」
「ご心配なく。その可能性は微塵もありませんので」
「ほぉ?んじゃ俺も後学のために聞かせてもらおうか?」
「魔法と一口に言いましてもたくさんありましてね。探知結界と言えば貴方は理解できるでしょうか?」
なるほど。その探知結界とやらが言葉通りの代物なら、俺はずっと見られてたってことか。こっちのセンサーにかからないセンサートラップとは、いやはや反則だぜ。
「ご理解いただけましたか?」
「とりあえず魔法って代物がとんだチートだってのはわかったぜ。だがどうもふに落ちねぇ。俺を前から監視してたんなら、何で今になって現れた?」
「簡単ですよ。あなたに興味があったからです」
「え」
もしかしてこれがホモってやつか!?
「........何か勘違いをしているようですね」
「黙りやがれ!!俺のケツはやらんぞ!?」
女は苦手な部類だが俺はホモじゃねぇ!断じて!
「何を言ってるんですか全く........。私の個人的な興味ではありません。我々の理想のため、貴方の特異な才能に興味があると言っているんです」
「あ?なんだって?」
特異な才能?なんじゃそりゃ、食えんのか?
「........私としたことが喋りすぎましたね。では、行きますよ!」
そう言ったかと思ったら、カメルはすでに半分以上距離を詰めてきていた。
(速ッ........!!)
鎌の刃が俺の後ろに回り込み、命を刈り取ろうとするのをギリギリで太刀でガードする。危ねぇ........。
「おやおや、防がれましたか。大抵はこの一撃で終わるのですが........」
「抜かせ童が!この程度で死ぬような修羅場は潜ってねえんだよ!!」
「ふむ........。どうやら貴方は接近戦の方が得意な様ですね」
今のでわかんのかよ!?確かに接近戦の方が得意なのは事実だけどさぁ。
「では、これはどうでしょう?」
瞬間移動で距離をとったカメルが、今度は手のひらをかざして光る弾を撃ってくる。薄暗かった広場が白い光に包まれる。狙ってはいないものの、その密度が凄まじい。射撃というよりもはや弾幕だった。
「おぉい!!そりゃいくらなんでも反則だろ!」
怒鳴るが相手は取り合っちゃくれない。俺はとにかく逃げるしかなかった。この広場にはガラクタの山という遮蔽物に富んでいたのが幸いした。
(どうする?どうすればいい?)
遮蔽物に隠れながら対策を考える。そこで俺は装備の1つに使えるものがあることに気づいた。
(あれならイける!)
俺はコンテナから自分の身の丈ほどもある大型シールドを出して構える。回避がダメなら防御ってわけだ。その状態でアサルトライフルを狙わずに撃った。
「ぐっ!?」
........どうやら当たったらしい。弾幕も止んだので相手を確認する。どうやら腕に当たったようで、血が流れている腕を押さえて険しい顔をしていた。
「........なるほど。貴方は本当に強いですね。普通盾があるとはいえあの弾幕に身をさらすのは躊躇われるでしょう?」
「普通はな。だが、俺をそうやってなめた結果がそのざまだろ?んじゃそういうことで........終わりだ!」
太刀を握り直し、相手にとどめを刺しにかかる。
........思えば迂闊だった。なぜなら........
「やれやれ、まさか本気を出すことになるとは...」
「........ッ!?」
やつはまだまだ余裕の顔だった。
PSVITAパクられてたらどうしよう........
届いてることを祈るしかないですね(|| ゜Д゜)