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第八話 オタクの自宅の旅支度

受話器を力強く握りしめ「ありがとうとにかく外に出てみるよ」

とデブオは明るくお礼を言うとAIもまた

「ありがとうデブオくんに喜んでもらえてよかったよこの家の電話を使ってくれればいつでも僕と話せるから、解らないことや困ったことがあったら何でも言ってくださいね」

と明るい口調で答えた

それを聞くとデブオは少しにやついて受話器を電話に置いた。

そしてデブオはいそいそと身支度を始めた。

自分がこのゲームを初めてした時のことを思い出しながら……

初めてゲームをした時自分のキャラクターが持っていたものは

ナイフと包帯と傷薬ポーションだった

それがかばんの中に入っていた。

デブオはこの世界の初めての下見なのだから同じ道具で

いいと思っていた。

部屋には壁にひも付きのカバンがかかっていたのでそれをタスキのように

肩にかけたそしてさっき出てきた棚の前に行き包帯とポーションを五つずつカバンに詰め込んだ。

残りはまだまだあるようだ

そして少し悩んで普通の剣を手に取った

ここでデブオはあることに気づくよくゲームのキャラクターは武器を何個も

持ち歩いたりしているがあれはどうなんだろうか?

自分のネットゲームのキャラは少なくとも大型の武器を三本ぐらい持ち歩いていた

しかもカバンに入って、ソードを一度おいて少し悩んでから

デブオは半信半疑でかばんの中に一番大きいであろう

武器ハルバード(斧のほうな槍)

を鞄の入口に入れてみた。

するとスルスルとカバンに入っていくではないか

そして大きさを無視してカバンに丸ごと入れることができた

大きな武器を入れたカバンはそのハルバートの分だけ重くなった

「な、なるほど……」デブオは一人で納得し

今度は鞄の中をまさぐり始めたするとカバンの中はさっき入れたポーションやら

ハルバートやらがまるでミニチュアのおもちゃのように入っていた

鋭い刃の部分も触ってみたがまるでプラスチックの様な感じだった

それを鞄から持ち出すとデブオの手の中で元の大きさにもどった

デブオはこれが楽しくてしばらく遊んでいたが五分ほどして

ハルバードを元の位置に戻し武器を選び始めた。

大きなハルバートはデブオには少し重かったのだ

デブオは少し悩んでナイフとソードを選んでカバンに入れ

手になぜが木の棒を装備した。

「勇者は最初は木の棒ブヒよね」心でそう呟きながら

準備が整えば今度は目的が必要になる

デブオは机の地図を手に取りメッチャ顔を近づけて凝視しだした

大きな地図に赤い点がチカチカしている

ゲーム慣れしているデブオは直感でそれが自分の位置であることを理解し

地図をトントンと指でまるでタブレットを使うように扱って見せた

すると地図が拡大され世界から大陸へ大陸から国へ国から町へ

へとなるように細かく表示されていった

そしてデブオは今自分の位置から一番近い村を目指すことにした。


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