表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/23

第三話 これが僕の望んだ世界

 それは……本当に夢のような世界だった、僕が剣を振ればどんな凶悪なモンスターだって

恐ろしいPK(殺人をするプレイヤー)だって地に横たわる。そしてリアルファンターがテストプレゼントとして

用意してくれた魂還の剣これであらゆるモンスターからデータを抜き出し

そのモンスターから手に入れることのできる貴重な武器でアイテムトレードも自由自在

パティーの申込だって引っ張りだこ、

あと人形師(このゲームの世界での職業で戦闘用のゴーレムやロボットを作れる)に

頼んで作ってもらったミクチュンそっくりのアンドロイドミユキこの子のおかげで

僕の冒険は、いや人生はより一層楽しくなった

今日はそろそろこの体にも慣れてきたのでドランゴンでも倒しに行こうか

野原に立つ一軒家、ここが僕の家ここで準備を整える

「ふードラゴンなんて少し緊張するなー」アイテムを手に入れる用の魂還の剣と

攻撃用の冥府のナイフを手に取りそれぞれ背中腰の鞘にそれを入れながら

イケメンの僕ジャスティスクローが話しかける

その声に青い髪のツインテールの小柄な女の子がポーションを抱えてトタトタと

薬棚のある部屋から駆けてくる

「でもマスターならどんなモンスターでもやっつけちゃいますよ

だって私のマスターなんですから」

「だよな」僕はフッと笑いすかす

そんな僕を見てミクチュンがウットリしながら何かを思い出すような

仕草をして「そういえば今日は私たちだけなんですか?他のお友達はお誘いにならないのですか?」

と首をかしげた

「ああ、あいつら最近俺に寄生プレイ(ゲームの用語主に他人頼って経験値やアイテムを稼ぐことを言う)

だからな……それに足手まといはいらないさ、遊びじゃ無いからな」

「さすがマスターー!」完璧な俺の人間観察力とカッコよさにミクチュンがピョンピョン飛び跳ねる

ドラゴンの住む洞窟にここから行くにはまずは魔法でこの世界一番の大都市ブリカンに行って

動物調教師から馬を買い、グダラの洞窟を抜けてハイハイ鉱山を通りやっと聖域の谷の洞窟にたどりつく

長い旅になるだろう……だが俺はこそ世界で夢を見つけたそれは今はアンドロイドゴーレムのミクチュン

を人間にすることそれにはたくさんの貴重なアイテム膨大な金が要る……しかし今の僕なら

絶対にやり遂げてみせると心に決めていた

「行こうか!ミユキ!!」俺はミクチュンの小さな手を握り小さな家のドアを

開けた昔のあの部屋に居たんではけして浴びることのない輝く太陽

その眩しさに…………俺は…………おれは………僕………は…












目が覚めそうだ




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ