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第一話  薄暗い部屋

かろうじて見える部屋の中からは

光がもれていた・・・・・


その部屋で光を放つ箱に話しかける一人のデブの男

ニヤニヤ薄ら笑いながら

「でゅふふふふ、今日もミクちゅんは、可愛いでござる」


彼が語りかけている光を放つ箱は、

魔法の箱である。


一日で学園生活を楽しめ

好きな女の子と付き合えイケメンになることだって

できる。

大きなドラゴンをも倒し、要塞だってたった一人で落としてみせた


光を放つ箱はデブを虜にし、デブの現実を蝕んでいった


部屋の外に置かれた冷えたご飯

食べ物は温めれば、また温かくなるが

人の心は冷めきると暖めるのに時間がかかるし

暖めている間に、、冷めるかもしれない

「でゅふふうふふふ、コポォww

wwwこの動画笑えwwwwブヒヒヒヒヒ」

今日もデブは誰も入れない部屋で魔法のはこで遊んでいた。


そんな冷め切ったデブの小さな小さなお話である。


誰もが携帯を持つ時代になった。

数年前には思いもしなかったことだろう

誰もがパソコンを使いう時代になった。

誰もがインターネットを使いだした

そして今度は誰もがパソコンを携帯しだした。

そんなことを繰り返すうちにネットでのコミニケーション、ゲームは当たり前に

なった。

誰もがブログを作り、インターネットのゲームを楽しんだ。


時がたってもデブは昔のまま魔法の箱の虜だった


そんな中デブにとって、いや

今はインターネットをする人、つまり皆にとって革命的なゲームが現れる



【リアルファンター】

よくあるファンタジー設定のオンラインゲームであったがその自由度と運営の気配り

ネットゲーム初の体感ドライブシステム「別売りの専用ヘルメットで君もゲームの中に」

がうたい文句の視覚聴覚の新システム

このゲームにレベルはなかったその代りにあらゆる

強さや技術がスキルポイントとして細かく割り振られそのポイントで

キャラクターが成長していく強いもの弱い者だけで

割り切れない世界



あらゆる人が、そう老若男女問わずプレイした。

もちろんデブもその一人だった

自分の作ったキャラクターで夢に見たような冒険とファンタジーの

世界に行ける。

そこで平和に暮らすもよし技術を身につけ金儲けをするもよし

強くなってモンスターを倒しにいくもよし恋人を見つけ結婚するもよし

ただ広大な世界を旅するもよし

とにかくこのゲームは自由だった。



デブは瞬く間に強くなっていった

しかし今までのゲームのように勇者にはなれなかった

ただ強くなるだけでは最強にはなれないシステムそして

マイクによる対話、トレード、パーティー募集

そこはデブにとっては恐れている現実が入り込みすぎる世界

このゲームという世界でもデブはまた孤立しようとしていた


しかしデブにとっては幸せな日常であった

日がな一日街やダンジョンを周って

「ぶふふ、こいつらの装備ザコ過ぎワロリング」

「こいつらマジウザす、いって良し!」

などとほかのプレイヤーやモンスターを馬鹿にしながら……

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