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怪異蒐集倶楽部  作者: 宿世愛
沙夜子
6/9

考案~先輩の場合~


 椅子に座りなおしながら、先輩はゆっくりと口を開いた。



「さて、君は小夜子がノックひとつで起きるのが不思議だといったね」



「はい。だって、コンコンって聞こえたら起きられるって・・・・。ボクじゃ無理ですよ」



「そうだね。君には無理だろうね、君には」



「うぅ・・・・・」



 ニヤリ、と笑って先輩は紅茶を一口飲んだ。


 


「けれど、ノックひとつで起きるのは簡単だよ。習慣になっていればね」



「習慣ですか。むぅ、推理が外れましたか・・・・・」



「そう残念がることじゃないさ」



 そういって先輩は仏舎利をひとつ口に放り込んだ。


 美味しそうに頬張りながら、沙夜子に借りた写真をテーブルの上に出した。


 


 やはり、左端に少女が一人立っているだけだった。



 


「この写真だけが、やっぱり不思議ですよね」


「そうだね。一人だけで写っているのに、なぜか左よりだし。なにより、この手だよ」



 少女が何かを掴んでいるような形で、手を握っているその場所を先輩は指で指した。


 



「そういうのって、やっぱり専門の人に見てもらうのがいいんじゃないでしょうか」




「専門?あぁ、そうか。その手があったね。宮野君、行くぞ」



「は?えぇ??行くってどこに???



 椅子から立ち上がり、颯爽とドアのほうに向かって歩いていた先輩は、宮野の問いかけにくるりと振り向き一言言った。




「写真部だよ」


 

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