二百文字詩集「紅桃色吐息」

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　後ろ姿を見つめていてもこんなにドキドキしている。

　それなのに、面と向かって言葉を繋ぎ止める自信がない。

　君が紡いでいく言葉一句一節が表情を持って、私を急かすから。

　こんなに真っ赤な顔で、君の瞳を満たせることなんかできるのかな。

　遠くて、遠くて、でもあきらめられないし。

　どんなに時間がかかっても、どんなに手間がかかっても、この恋は私の誇りだから。生き甲斐だから。

　静かに見つめているだけじゃなにも変わらないよね。