二百文字詩集「紅桃色吐息」

淡恋

　「絶対なんてない」、そんなことわかっているつもり。

　だからせめて約束して欲しいの。君と私の、これからのこと。

　無理しなくていい。我慢しなくてもいい。

　もっと素直に、もっと正直に、研ぎ澄まされた君の本当の気持ちを聞かせて。

　納得とか妥協だとか、そういう話を持ち出すのは卑怯だよ。君の悪い癖。

　ありのままがいいんだから、何も偽らないでいて。

　だいじょうぶ。私は、そのままの君が大好きだから。

　私の気持ち、受け止めてね。