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だから、前を

 目が逢う瞬間、それはきっと目だけじゃなくて、呼吸も鼓動も逢っているんだ。

 数えきれないくらいたくさんの人生と向き合って、抽象的すぎる哲学に振り回されてきた。

 だけど君が強引にそれを終わらせて、私はまた前を向くことができた。

 目の前には、君がいた。

 ねぇ、言葉にするとなにもかも壊れてしまいそう。

 鼓動ばかりが先走って、君を戸惑わせている。

 私の横顔を撫でる君の視線はくすぐったくて。

 だから、前を向くことにしたの。

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