第十五話 初めてのダンジョン編3
20階の途中あたりから周りの空気がガラリと変わった。相変わらず出てくるのは明らかに狙ったであろうモンスターが多かったが……
「なぁ、ここのボスって何?」
「…確かホッピーだった気がする」
え、何その飲み物みたいな名前のやつ。
「あぁ、確かホッピーのドロップアイテムのホッピーは美味しいな」
「私は普通」
「わ、私は少し苦手です」
え?本当に飲み物だったのかよ!?
ホッピーは何か可愛い系の動物だと思っていた時期が僕にもありました。
「…変な回想入れないで手伝って」
「何で地の文読んでんの!?」
「何となく」
「な、何となくです」
「何となくだな」
皆読めてるんだ……
「良いから早く戻ってきてくれ。流石に私一人じゃキツイ」
「…後何で僕になってたの?」
「今更言うことか!?」
「さ、流石に箒さんが可愛そうです」
「戦えばいいんでしょ!?戦えば!?」
そう言い目の前にいるホッピーに向かう。
因みにホッピーは全体的に筋肉ムキムキの厳つい感じのおっさんが毛深くなった感じで、何か尻尾が生えてる。
「……やっぱり生理的に無理です」
「お前が無理なら私たちはもっと無理だ!!」
「…何やっても良いから早く」
本当に何やってもいいの?
「割とマジで早くしてください。お願いします」
箒さんがホッピーの攻撃をよけながらお願いしてきた。
「ん、じゃあでかいの一発かますから足止めよろ」
さて、何で行こうかな…………よし決めた。
俺の目の前に大きい桃色の魔方陣ができる。俺の魔力と周りの残留魔力を収束していく。
……何かディエチが震えだした。何でだろ?
因みに箒さんも若干顔が引きつっている。アイシア?何故かホッピーに向かって黙祷をささげてるよ。……この中で一番冷静なのかな……?
まぁ、それより今は目の前のホッピーを片付ける方が先だな。
「受けてみて、これが私の全・力・全・開!!!!」
あの白い悪魔の言う名台詞?を言ったとたんディエチが泣き出しそうになり、箒さんは真っ青になり、アイシアは相変わらず黙祷しており、ホッピーは腰抜けたみたいで座り込んでる。
なかなかシュールな光景が見れた。
「スターァァァァライトォォォォ……ブレイカーァァァァ!!!!」
桃色の砲撃がホッピーを包み込む。
数秒後、ホッピーがいた場所には、樽が置かれていた。
「……やりすぎだ……しかも何故あいつの技を使っているんだ……?」
「」ガクガクブルブル
「ホッピーさん、貴方の事は忘れません」
……これで一件落着?
先週はすみません(汗
旅行などで一週間以上潰れ執筆できませんでした。
さて、今回の犠牲者はホッピーですね。
因みに元ネタはナ○ニアに出てきたあれです。あれ。
それと今回は某白い悪魔の必殺技とも言えるあの技が出ましたw
劇場版も見たけど、あれは凄過ぎるw
特に戦闘描写は圧巻ですね。
いやぁ、もう一回みたいわぁ……




