第九話 初めてのクエスト side箒
私の隣にいる男(確か京だったか?)と一緒にクエストを受けた。
内容はゴブリン10体の討伐だ。
正直私はこの男のことをあまり信用していない。
王女様を倒したとは聞いたが、それは恐らくマグレであると思う。私でさえ勝率1割行くか行かないかだ(因みに私はラツアの中でもトップレベルらしい)。男はそこまで強くはない。
そう思っていると目的地に着いた。だが……
「なぁ、あれがゴブリンか……?」
「はい……ですが、ここまで大きいのは……」
目の前には5メートル位のゴブリンだ。
私でさえ見たことがない。
しかしこれだけの敵。これから楽しくて仕方ない。
「……しょうがない………一撃で終わらせようかな……」
あなた一人で全部持っていくつもりか!?
「出来れば私にも残してほしいんですが……」
「あれ?まさかの戦闘狂?」
「そんなんじゃありません!!」
誰が戦闘狂ですか!←貴方です
「まぁいいか。じゃあ俺が八体で良い?」
「わかりました。では」
むぅ、勝手に取り分を決めるとは……
しかし、今回はこの男の実力を見るため。仕方ないか……
それより今は目の前の敵を倒すのみ。
私は投影魔法を使い【雨月】を出す。
この投影魔法、実はあまり使い手がいない。確か私を含めて30人はまずいない。更に言うとここまで来ると10人いるかいないかだ。
「……こっちもやりますか」
こっちもやると言っても武器はどこにも……
え?まさか投影魔法?しかしあんな筒で何が「ブォン」は?
何か緑色の光が出て剣の形をし始めた。
何なんだあの武器は……
「では始めよう。殺し合いを…!!」
……貴方の方が戦闘狂ではないのですか?
それよりも先ずは目の前にいる二体のゴブリンに向かい駆ける。
一体目の脚を切り刻み、体制を崩す。その隙に二体目の腕を切断しながら首を切る。脚を切ったゴブリンの心臓を一突き。
……脆いな。さてあいつはどうなったかな?
「……片付いたな」
は?私が二体を殺る間に八体も殺ったと言うのですか?
「そうですね」
「ところでこれどうするの?」
「残骸は村が掃除します。なのでもう帰っても大丈夫です」
それにしてもこの男を見ると何だか胸が苦しくなってくる。
何なのだ?この感じは……
今回は前回の箒視点で書いてみました。
と言っても何か前回の使いまわし感が半端ないね……
フラグはこんなんで良いのかな?
うまく書けてればいいんだけど……
あ、結局1000文字も行ってなかった……
それと、前回の更新の時に一日で230ユニーク行きました。
今までで過去最高だったな。この作品で。




