魔女
作者もホントにこのキャラでやっていけるんだろうか、かなり不安はあるけれど簡単に紹介しよう。
峰岸真央。まぁはオカルトプロジェクトの部長で、分からない事は何も無い文学少女。
藤原睦月。通称、スマイル。クールで素っ気無い。これでも、笑うと結構可愛いやつだ。
藤原和輝。通称、テル。バカの塊。テンション高くて、何も考えてないサル。
これって……いわゆる、三権分立?!(違う、違う。意味違うから)
とにかく、この三人で成り立っている。
放課後。授業は午前中で終わり、部室はいつもの面々が集まっていた。
「取り合えず、この件は人探し」
睦月は黙って頷いてくれた。
「え、神隠しじゃねぇの?」
反論したのは和輝ことテルちゃんだけ。って、元々三人しかいないんだけどさ。
――――え、神隠しじゃねぇの?
ソレに至ったのは、ある人の助言を受けたからだった。
ほんの数時間前。テルは、
「それって、魔女さん?うひょー。俺、行きます。立候補!!」
好奇心からか、『この件を何とかする手立て』の一つとして、魔女と接触できる唯一の場所に向かった。
「――――あなた、この世界がたまらなく、嫌いでしょう」
裏庭には池があって、鯉が泳いでいる。その水面を見つめて少女は言う。
その少女こそ、魔女『水沢祥子』。
「ん〜考えた事ねぇけど、そう見えるっすか?」
俺は考えるより、本能で行動する派。考え事なんてめんどくせェー。
「で、御用はなあに?」
うんうん、と頷いて。無邪気に笑っている。
俺は少し勘違いをしていた。魔女って言うから、もっとグロテスクなイメージだったんだけど。
「人を探しているんです。行方不明になった……」
単刀直入。睦月が「余分な話はするな」って言うから、簡潔に聞いた。
「神隠し……。行方不明じゃなくて、神隠し」
え、カミカクシってナンデスカ?
「これはもう、私の手には負えないかな。お山の神様に聞くといいよ。きっと歓迎してくれるんじゃないかな」
魔女は裏山の天辺を指差す。
その時、いい香が周りをつつんで、池の前で気を失って倒れていた。
2
間違いなく、魔女は『神隠し』と言った。
「睦月が言ってた『メリーさん』と『神隠し』は別の話だよ。二人も行方不明者が出てるのに、なんかおかしいじゃん?だから、今のところは、人探し」
真央は「接点が無い」と主張した。
「なんだ。俺、無駄足じゃんか」
テルがマックのシェイクをズルズルと飲み干す。
「無駄かどうかは、この先のなりゆき次第なんじゃない?」
睦月が珍しく、会話に入ってきた。
「とりあえず、睦月の話しをきこうか」
真央はハンバーガーを平らげて、デザートのスプーンを睦月に向けた。
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