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四面楚歌

私、メリーよ。今、あなたの後ろにいるの。

 

 プルル、プルルルっ―――――


 プルルルル、プルルルル


 午前零時。冬美がお風呂から上がると、携帯が震えた。八月に入り、ルームメイトの小夜ちゃんは実家に帰っていた。他の寮生もほとんどが帰っていて、行き場のない冬美は寮で夏休みを満喫するはずだった。だから、こんな時間に携帯が鳴るなんて、滅多にない。小夜が心配して電話してくれたんだろうか?

 でも、夜中なんておかしい。電話の相手が小夜と言う思考は止めて、電話に出る事にした。 

「もしもし……?」

 ガクガク。手が振るえていて(ストーカーだったらどうしよう)と思いつつ、携帯の通話ボタンを押した。

『私、メリーちゃん。今、あなたの学校の前にいるの』

 幼い少女の声で、ノイズと共に聞こえてくる。私は慌てて通話終了ボタンを押した。これは小夜でもストーカーでもない。もっと恐ろしいメリーちゃんの電話。


 深夜0時、メリーさんから電話がかかってくる。

 三回まではいいけれど、4回目の電話を聞くとメリーさんがあなたを攫いにくる。


「私、メリーちゃん。今、寮の前にいるの」

 二回目。留守電に切り替えて、耳を両手で塞いだ。たたいま留守にしております、ピーとなったら発信音のあとにメッセージを……… 

「私、メリーちゃん。今、あなたの部屋の前にいるの」

 三回目。当然、4回目のコールも鳴った。それは三回目のすぐ後に、

「私、メ……リーちゃ……。今、アナ……の………」

 

 ――――アナタノ ウシロ二 イルワ。


『きゃあああああああぁぁぁ―――――――』

 

とりあえず、二人を行方不明にさせたかったので最初はありきたりな話しを持ってきました。ここから、三人の少年少女が怪異や異常現象と立ち向かいます。

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