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詩集 声の巣  作者: よねり


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8/9

詩集 仮面の市場 3




見えぬ帳場は


見えぬ癖に、


ずいぶん手際がいい。




僕が眼を伏せれば


伏せたことまで売りに出し、


僕が息を吐けば


吐いた息にまで見出しを付ける。




――「沈黙の告白」


――「退会匂わせ」


――「界隈に激震」




畜生!


誰が匂わせだ。


僕はただ


息を吐いたのだ。


肺は、広告代理店じゃない。







それから


彼等は「炎」を飼っている。




火は本来、


暗い部屋にいる人間が


掌をかざして


やっと生き延びる為のものだろう。


だがここの火は


暖まらぬ火で、


ただ、よく燃えひろがる。




燃えひろがって、


燃えひろがるだけで、


灰の匂いがしないのが


妙に気味が悪い。




灰はどこへ行く?


灰は、僕の咽へ来る。


咽へ来て、


声をざらつかせ、


ざらついた声を


「強い言葉」として


また売りに出す。




――商売上手め。

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