人生も何度目なら
確かに凄い人って、そう思う事ありますね。
旦那ちゃんは、朝のティビーショー(情報番組)を観ておりました。
すると、台所から嫁ちゃんが、
「たまには、旦那ちゃんがお弁当を作ってもいいんだよ~」
と、ちくり。
「ほら、俺って亭主関白じゃん」
堂々返します。
「どこが?今、そんな事言ったら総スカンよ」
燕返しされます。
「・・・・・・」
言い返せない旦那ちゃんであります。
テレビでは、大谷選手の活躍が流れています。
「やっぱり大谷サンは凄かね~それに比べて」
嫁ちゃんは感心しきりで、旦那ちゃんをちらり。
「なんだよ」
「別に」
「・・・・・・」
大谷選手の打った球が、弾丸ライナーでバックスクリーンに突き刺さります。
嫁ちゃん、ふうと一息。
「この人、本当に考えられんね。人生何度目かしら。きっと何回も人生経験してるんじゃないかしら」
「?・・・何度か生まれ変わっているってこと?」
「そう・・・じゃないとこんなに上手くいかないよ」
「転生か・・・陰キャな俺が転生したら、スーパースター大谷サンになっていました。ってか」
「何言ってんの?」
「むう」
「にしても凄いね」
「・・・じゃ、俺は人生何度目かしらん」
「-1.0」
「うぇーん、まだ人生はじまってないじゃん」
「だね」
してやったりで、爽やかスマイルの嫁ちゃんなのでした。
ちゃん、ちゃん。
-1.0はないだろっ(笑)。