表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

旦那ちゃんと嫁ちゃん

人生も何度目なら

作者: 山本大介

 確かに凄い人って、そう思う事ありますね。


 旦那ちゃんは、朝のティビーショー(情報番組)を観ておりました。

 すると、台所から嫁ちゃんが、


「たまには、旦那ちゃんがお弁当を作ってもいいんだよ~」

 と、ちくり。


「ほら、俺って亭主関白じゃん」

 堂々返します。


「どこが?今、そんな事言ったら総スカンよ」

 燕返しされます。


「・・・・・・」

 言い返せない旦那ちゃんであります。


 テレビでは、大谷選手の活躍が流れています。


「やっぱり大谷サンは凄かね~それに比べて」

 嫁ちゃんは感心しきりで、旦那ちゃんをちらり。


「なんだよ」


「別に」


「・・・・・・」


 大谷選手の打った球が、弾丸ライナーでバックスクリーンに突き刺さります。

 嫁ちゃん、ふうと一息。


「この人、本当に考えられんね。人生何度目かしら。きっと何回も人生経験してるんじゃないかしら」


「?・・・何度か生まれ変わっているってこと?」


「そう・・・じゃないとこんなに上手くいかないよ」


「転生か・・・陰キャな俺が転生したら、スーパースター大谷サンになっていました。ってか」


「何言ってんの?」


「むう」


「にしても凄いね」


「・・・じゃ、俺は人生何度目かしらん」


「-1.0」


「うぇーん、まだ人生はじまってないじゃん」


「だね」

 してやったりで、爽やかスマイルの嫁ちゃんなのでした。


 ちゃん、ちゃん。



 -1.0はないだろっ(笑)。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 拝読させていただきました。 やっぱ仲いいですねー。
[気になる点] 人生を何回繰り返せば大谷に辿り着けるのだろう。 [一言] -1.0回目の人生で、終生のパートナーに出会えたのなら上出来じゃないですか!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ