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グゼインバルト  作者: 金子ふみよ


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ニキクの独白

 ――俺はどこにでもいる学生だった。けど、ひょんなことからグゼインバルトに乗って国を守ることになった。国を守るなんて壮大すぎたけど、故郷は大事だったからな。右腕の図象をなぞる熱と痛みがむしろグゼインバルトと共感できている感じになっていた。これから俺は行く。故郷を守るために。腕の中に女の子がいる。名前は知らない。けれど、故郷と同じくらいに守りたいと思っている。俺は、……俺は誰だ? けれど向かわなければならないことは分かる。向かおうという意志がある。そう、この子とならできる気がするから――

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