手のひらサイズのあなたへ
好きなご飯を食べられていましたか?
お水は欲しい時に飲めていましたか?
あなたは内気でのんびりの優しい子だから、私がいたらなくても怒らなかったですね
車での病院通いは苦痛でしたか?
ここに来たことは幸せでしたか?
あなたと外に出られる機会が嬉しく、風や太陽を感じるあなたを見られて嬉しく感じてしまいました
そう、私は幸せでした――
――あなたは――どうでしたか?
もっとあなたと一緒に過ごしたかった……
もっと美味しいものを食べさせたかった……
もっと知らない場所に連れて行きたかった……
同じ種じゃないって、こんな時は寂しいものですね
最期を迎えるにあたって、あなたの言葉を理解できず
満足にしてあげられなくてごめんなさい
それなのに、皆の帰りを待って……
苦しむ姿を見せず……
私の腕の中で安らかに旅立ってくれたあなたは、最高のゲッシーでしたよ
辛い時期に一緒にいてくれてありがとう
遠い国からここに来てくれてありがとう
願わくば――また一緒にあなたと生きたいです
――愛しています――