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最恐?治癒魔術師が自重しない。  作者: 大熊 猫
王都オリンピア~王立学園
18/21

閑話 第一幕 ウィラー家の古文書

「時間操作の魔法とは恐れ入ったわ。」


魔法師団の本部こと、ガイドの街にある老舗魔法店を出たところで呟く。


かなりの時間をかけて師団長と話をしていた。

体感から考えれば、夕刻を回っていてもおかしくない時間であったはず。

それが出てきたところで、入ってきた時と何ら変わらない街の様子が感じられた。


「よく分からないけど、これって体に害とかないのかね。」

と自分の体を叩いたり触ったりして確かめて見るけど、

まあ特段の変化は見られなそうだ。


「便利な呪文だよなぁ。これって自分でも使えるかね?」


時空魔法があることは、ステータスで分かっている。

なので、どこかで試してみたい。


「が、とりあえず古書を探そう。」

と呟き、商店が立ち並ぶ方へと歩き出す。


というのは、ウィラー家の初当主殿は4冊の伝記以外にも書籍を書いていた様子。

なので、その書いたであろう古書を探すことにした。


ガイドの街自体、交易点であって様々な地方や国々からの特産品や名産品の他にも、

武器や防具、各種アイテム、各国の言語で書かれた書籍や古書も集まってくる。


その為街自体が、かなりの規模があり商店が立ち並ぶエリアは、

前世界の繁華街をすべて一緒くたにした感じで、店舗数が多くある。

そんなガイドの繁華街を縦横無尽に動き回り、古書店や書店を回っていく。


結果だけを言えば、大勝利・大収穫であった。


延べ20店以上は歩いたが、入る店はいる店でウィラー家の書籍が見つかった。

そして二束三文で売っていた。


前世界の言語で書かれていて、誰も読めないし古文書の扱いで誰も買わないし、

読めないから誰も興味を持たないから、安く安くなっていった。そして二束三文に。


「まあ読めなければ、買わないわな。それに内容を考えれば、嫌厭するわな。」


『生理解剖学術』『病理・病気学術』『野戦傷病学術』『救命治療学術』

『獣人・亜人生態学術』『整形外科学術』『放射線学術』『呪術・毒物学術』

『薬草・薬物学術』『疫病学術』『産婦人医学学術』『小児・児童医療学術』

『外傷学術』『検体・検死学術』『検査学術』etc…


初代当主殿は、どうやら思っていたよりも

医学に通じていたようで、書いていたのは医学書だった。

それもかなり前世界にあった医学書に準じていて、人体解剖図なんかも載っているし、亜人や獣人のも載っている。。


「すげー冊数だな、こりゃ時間操作の魔法でも使わないと読み切れないよな。」

と、思いながら広場の手頃な腰をかけれるところに座り、『異世界医術の基礎基本』を手に取る。


手に取った本を開くと、不思議な感覚が襲ってきた。

ページを開く度に、スッと何かが入ってくる感じがある。

なので、ページを開くスピードを少しずつ上げていくが、

それに合わせて、入ってくるスピードも上がってくる。


「もしかしたら、速読みたいな感じなのか。」

そんなことを思いつつ、どんどんとページを開いていく。


1冊が終わると2冊目へと。3冊目、4冊目とページを開き続ける。

次々とページを開きまくり、

気づいたときには購入したほとんどの本を開き終えていた。


「しかしながら、これだけの書物を書くったってえらい時間がかかりそうなもんだけど。」

と思いつつも、


「申し訳ないくらい早々と読んでしまった。」

と顔を上げる。


そして周りを見渡し、広場にいる人々を見渡し小声で、

『エコー(超音波検査)』を唱えてみる。


するとすぐ近くにいた人間が透けて見える。

感じからすると、レントゲンとエコー検査の合いの子な感じ。


「すげーな。」


魔法一つで、検査機械もなくここまで見れるとは。

もう一つ試しに唱えてみる。


『スキャン(画像診断)』


こちらは、MRIとCTの合いの子で、

臓器や血管などが立体的に見れる。ゆうなれば3D画像で見れている。


「まあ戦闘には使えないわな。やっぱり治癒魔術師としての能力だな。」


とウィラー家の力は戦闘能力に使えないことを確認して、

広場を後にすることにした。


広場を後にして、再び商店街の方向へ戻っていく。


「探せば、まだウィラー家の書物がありそうだな。」


そう呟き、1回目で見ていない書店を探してみる。

規模の大きい繁華街でもあるので、探してみるとポロリポロリと

見ていなかった書店が見つかっていく。


「まったく、どんだけの書籍を書いてたんだよ。」


入る店入る店で、1回目と同じく二束三文で売られている

古文書扱いのウィラー家の書物が出てくる。


ある店では、

「こんなのどうするの?読めない言語で書かれてるから、重石くらいにしかならないわよ。」

と言われる始末。


一応、読めるとは言わず、


「師匠が言語の研究をしているので、買い集めてるんです。」


と、あたかも師匠のお遣いの弟子としての体で購入をしていく。

実際に読めるとなれば、一騒ぎになりそうだ。


そんなことを気にしつつも店周りを続けていく。


======================


「結局1回目よりも多く集まってないか。これ。」


店を回り終えて、購入した本の山を見て呟く。


「多分、これも申し訳ないくらいの速さで、読み終えられるのか。」


と呟きつつ、1冊目を手に取る。


前回と変わらずのスピードで、読み進めていく。


「まったく申し訳ないほどスイスイと読めちゃうな。てか、前世界でもこんな早く読めてたらあんな苦労をしなくても良かったのにな。」


と前世界でのことを思い起こす。

そんな思い起こしている間にも、

手に入れた本が次々と読み終えて行く。


「まあ、前世界は前世界。今は、こうやって読めて魔法が使えるようになるんだから。おお?そういえば。」


と手に入れたウィラー家の古文書こと医学書を読み終えようとする頃に最初に買っていた本を思い出す。


「これも読んだ同じように早く読めちゃうのかな。」


と買ってあった魔法書やら魔導書を取り出す。


「まったくもってアイテムボックスって便利だな。本を持ち歩いても重くないし。」


と呟きつつ、魔法書を読み始めると、


「こりゃまた、これも早く読めちゃうんだな。なんだかな。」


と苦笑しつつも、次々と魔法書や魔導書を読み進めて行く。


読み進めて行くに合わせて、

火属性魔法・風属性魔法・水属性魔法・土属性魔法と次々に覚えて行く。

そして読み進めて行くのに合わせて、

光属性魔法と闇属性魔法についても覚えられてしまった。


「おいおい、光とか闇の魔法って習得するの難しいんじゃなかったのか。こんな簡単に覚えられちゃって、良いのかよ。」


と読み終わった本を片付け終えると、思わず天を仰いでしまった。


「それに魔法ってもう少し属性によって習得しにくいとかあるんじゃないのか?あっさりし過ぎだろ。」


と一人ツッコミをかましつつ、買い込んであった魔法書やら魔導書を読み進めていった。


=====================


【名前】ダイ=フォン=ウィラー[ウィラー家の末裔(???)]


【レベル】Lv6


【年齢】9歳


【性別】男性


【種族】人間族


【称号】特異治癒魔術師[無条件で治癒魔法が神級魔法まで使用可能。その際の魔力使用量は1/3となる。] 転生転移者[異世界からの来訪者。知力が大幅に向上する。]


【出生】アース出生 亥月15日[アース:特異者が生まれやすい環境]


【体力】3460/5963


【魔力】274561/346795


【攻撃魔法】

火属性魔法(Lv4/Lv10)

[使用可能:火球 火壁 火柱 炎柱 火盾 炎盾 炎刃 炎槍]


風属性魔法(Lv4/Lv10)

[使用可能:風球 風壁 風柱 風盾 真空刃 真空槍]


水属性魔法(Lv4/Lv10)

[使用可能:水球 氷球 水壁 氷壁 水柱 氷柱 水盾 氷盾 水刃 氷刃 水槍 氷槍]


土属性魔法(Lv 4/Lv 10)

[使用可能:土球 岩球 土壁 岩壁 石柱 岩柱 岩盾 岩刃 土槍 岩槍]


光属性魔法(Lv9/Lv20)

[使用可能:光球 光壁 光柱 光盾 光刃 光槍 閃光球 雷球 雷刃 雷槍 雷槌 雷撃波 光束縛]


闇属性魔法(Lv 4/Lv 10)

[使用可能:闇束縛 闇刃 闇槍 暗黒刃 暗黒槍 暗黒空間]


【支援魔法】

治癒魔法(Lv12/Lv∞)

[使用可能:ヒール ハイヒール エリアヒール エリアハイヒール エクストラヒール 画像診断 超音波診断 鎮痛管理 修復治癒 縫合治癒 固定治癒 臨床検査 状態異常回復 呪術解除 疲労回復 鎮静回復]


付与属性魔法(Lv 4/Lv15)

[使用可能:空間拡張 空間収納 属性付与(全属性)]


生活属性魔法(Lv4/Lv15)

[使用可能:建物清掃 建物洗浄 建物改修 身体洗浄]


時空属性魔法(Lv6/Lv20)

[使用可能:転移(行ったことある場所限定) 座標移動(短距離転移) 探査(魔物・動物生物限定)]


【スキル】

鑑定(Lv10/Lv10)

[有機物・無機物問わず鑑定可能。情報公開レベル:MAX(最高ランク)]


アイテムボックス(Lv10/Lv10)

[収容力:1イベントリー99個 アイテム制限数:なし サイズ制限:なし 重量制限:なし 鮮度保持・時間停止付与]


武術(Lv15/Lv40)

[剣術・体術の上位互換 基本的武器の使用レベル向上(115%上乗)]


速読(LvMAX)

[すべての書籍を速読にて理解可能。]


翻訳(LvMAX)

[転生転移者限定 すべての言語の理解・読み書きも可能。]


【加護】

生命神(Lv∞)

[効果:治癒魔法は全て魔力に依存せず無制限に使用できる。創造治癒魔法が使える。]


魔法神(Lv10)

[効果:魔法使用時の魔力使用量を軽減する(レベルにより軽減が変わる。)]


技能神(Lv10)

[効果:アイテムボックスが使用できる(レベルによって効果が変わる。)]


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