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忘れられない人が居る  作者: 双葉 あおい
6/7

武器

遅れてごめんなさい

「ど、どうした、ノーム、シー」

リビアが声を大きめに声をかけると、やっとノームとシーは振り返った。

「あぁ、リビア!戻ったか!シーが凄いんだよ!」

「凄いって…何が?」

「袋を!袋を10個が楽勝なんだぜ!」

リビアはノームの言葉を聞いて停止(フリーズ)した。

そして聞き間違いかと思って聞いた。

「今……なん」

「だから袋10個が楽勝なんだぜ!」

リビアの質問を遮るようにノームは大声で言う。

リビアはシーをマジマジと見た。

するとシーは笑い、

袋を沢山持ち上げた。


この時のリビアはどんな表情だっただろう?

………こんな感じだな。

『( ˙◊︎˙ )』



「おい、シー。今週の日曜、休みな。俺と買い物に行くぞ」

ノームが急に言い出した。

「良いのか?」

「いいんだ。」

「分かった。どこに行くんだ?」

ノームはうーんと考え、言った。

「武器を買いに。」



「よし、ここだ、てかお前他の服ないのか?」

「ない。」

「そうか…まあいいや。」

ノームがある店の扉を開ける。

「ルーク!ルーク!」

店の奥を除くと、机にうつ伏せで寝ている赤髪の女が居た。

「ふ、ふぇ?あっ寝てない寝てない!」

「………寝てただろ…」

「あっノームっちじゃないすかぁ!今日はなんのご用で?」

「買いに来たんだよ」

「何を?」

「ここは武器屋だろ武器しかねぇだろ」

「それもそうだ!」

ノームとルークとか言う女のやり取りからシーは思った。

「ルークってやつ……馬鹿だな」と。


「ふぅん、そこのしょーねん!に武器を買いに来たんだね?」

「そーだ!」

「なるほどー!」

「へーい!」

「分かったぞー!」

「へーい!」

埒が明かないので俺は今更ながらノームに尋ねた。

「そういえば何故武器を買うんだ?」

はっ!と言うふうにノームは振り向き、咳払いをした。

「簡単だ。ほらあれだろ?戦争とかあるだろ?護身用だよ。」

すると何故か俺ではなくルークが納得したような顔をし、

「あーなるほどねー!」

と呟いた。


「んでんで?どの武器にします?」

ルークが言うと

「俺は武器のことはよくわからん!ということルーク!選んでくれ!」

ノームもなかなか阿呆だった。

「あーおけおけ、では、少年の力は幾ら程?」

と、珈琲を飲みながらルークは言う。

「用語になるが袋10個余裕だな」

ノームが呑気に言うと

「はっっっっっ!?ノームさん冗談キツイでっせ?ノームでもそれは無理でしょ?」

「無理だな」

驚いたルークに冷静なノーム。見てる側としては結構面白い。

「でも出来るぞ」

俺が言う。ルークはギロっと俺を見て

「冗談はいけないよ?」

と言う。

「冗談ジャナイヨ」


あれからしばらく説得した。

もう実際にやることとなった。

やった時はルークがリビアみたいな表情になったからツボった。


「………んー……少年の力はよーく分かった。」

ルークが考えながら言う。

「もしかして…あれが……うーん………」

「早くしろ」

ルークが悩んでいたのでノームがツッコんだ。

「分かった。ちょっと待ってて。」

ルークが店の奥に入っていく。

店には並んでいないのだろうか。

「こんなものはいかがかね?」

ルークが持ってきたものはナイフだった。

真っ白な、ナイフ。

ルークが目を細めて言う。

「君は、このナイフを見て何を思う?」

何……か?

急に思い付いたことがあった。

そのナイフはまるで、

「バケモノ」

俺は呟く。

ルークは笑い、言う。

「合格だ!」

暫く投稿できないと思います。ごめんなさい

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