Case 87-4
2021年8月16日 完成(2時間以上遅刻)
妖魔相手に善戦する八朝と七殺。
だが妖魔も『奥の手』を開帳して形勢逆転を狙う……
◆◆◆◆◆◆
■■に変える → 客星に焼き殺される
■■に変える → 灰になって死亡
■■に変える → 為す術なく消滅させられる
■■に変える → 四大元素が無駄だと悟る、DEADEND
一目散に物陰へ → 七殺が消え失せる、勝機0
捨て身の特攻を掛ける → 犬死
ずっと隠れ続ける → 壁に6つ真っ黒な丸い焦げ跡が残っている
■■で襲い掛かる → 返り討ちに遭う
■■で不意を突く → 既に見切られて抹殺される
障壁魔術を要請 → 詠唱が間に合わず死亡
目を瞑る → 初撃は回避できた
龍震でリセット → 運よく紫府大星を巻き込めた
禽内 → 『呪詛』が通じず、死亡
禽輔 → 『聖痕』だけでは意味無し、死亡
柱禽 → 『火傷』が効かない、死亡
柱輔 → 『混乱』をうまく使えず、死亡
英任 → 『相殺』は避けられる、死亡
英柱 → 『凍結』の入りが甘く、死亡
内蓬 → 『転倒』が効かない相手、死亡
内央 → 『霊障』も案の定、死亡
直ぐに輔央を使用 → 『霧』で視界を制限できた
脈弓の勢いで突進 → 死亡
物を投げる → 意味無し、程なく死亡
何もしない → 『焦げ跡に何の意味が』と放心しながら死亡
七殺を庇う → 意味無し、双方粉砕される
何もしない →
◆◆◆◆◆◆
『ふうちゃん!』
七殺からの実力を伴った気付けで正気を取り戻す。
そして、真っ先に彼女の片腕が真っ黒焦げになっている事に気付く。
「な……!?」
「ん? あ、これは気にしなくてもいいからね」
「いや、回復死に……」
最後まで言おうとして、漸く気づいた。
七殺は分析結果が人間に改変されているだけの化物。
目敏い彼女は、不安にさせないように笑う。
「気にしないでよ
ほら、キミがよく言ってるじゃん……こっちの方が都合がいいって」
戦闘中なのにやけに静かな異常事態に視線が向く。
よく見ると、紫府大星の姿が足を残して消滅していた。
だが断面部に黒い霧が集まり、徐々に再生しつつある。
「何が起きたんだ……?
あの星の光は、元素の基になる概念からバラバラに……」
「あ、そだったんだ
だから『反射』できたんだね!」
よく見ると、星の側に鏡の柱が聳えており
それら全てが紫府大星へと向いている。
本当なら八朝達を焼き尽くしていた光が
紫府大星の謎の障壁ごと焼き尽くされていた。
「それより、さっきのが『千里眼』だよね?」
「……一応俺は『記憶遡行』って呼んでいる」
「うん、そういう話じゃなくて
それさ……もう使わない方が良いと思う」
七殺が八朝に警告する。
飄々とした彼女にしては有り得ない態度、それ程までに深刻なのだろうか。
いや、もしかしたら知ったのかもしれない。
八朝と同じ『やり直し』の力である『漂流』で
『千里眼』が齎す夥しい死痛に叫んだ可能性も渡ったのか。
「……勝ち目はあるのか?
あれだけの攻撃でも、蘇りつつある」
「心配ご無用、アタシにいい考えがあるから」
七殺が胸を張って疑問に答える。
だが、そこに毫も説得力を感じられず、上手く表情を作れない。
「……どうやってだ?」
既に七殺は見る必要もない紫府大星へ視線を注ぐ。
あからさまな沈黙に、不信感だけが募っていく……だが。
(……今は彼女を信じるしかない
俺がほぼ何も貢献できない以上は、指示に従う)
八朝も紫府大星の再生具合を確かめる。
口も無いのに妖魔の笑い声が門の前のやや狭い広間に響き渡る。
門の先、篠鶴市の地表はもう無い。
激しすぎる逆光が、そんな絶望的な現実を証明し続ける。
「ふうちゃん、今は生きる事だけを考えて
それでもアタシは昔の戦い方をするから!」
その一言で、何をすべきか把握する。
そして最後のすり合わせも、笑い声の途絶と共に終わる。
『我が秘奥を晒して無事だとは忌まわしい限りだ』
「初見殺しのつもりだったろうけど、生憎アタシ達はそれに強くてね」
『だが、そちらは既に限界のようだ
出来損ないの貴様と違い、奴は所詮人間』
『……残念ながら、これは何度も出せるぞ?』
八朝達を掠めるように二つの星の閃光。
次は当ててやると、余裕綽々の表情が八朝達との彼我の差。
やはり、人間如きが妖魔に抗っていい筈が無い。
そんな重圧に潰されそうになる七殺に駆け寄り、手を握る。
「ふうちゃん……?」
「俺が出来るのはここまでだ、無駄にはするなよ?」
八朝に応えるように、七殺の口元を歪める。
いつもの調子で、今度は今までの自分を超える力と精度で倒す。
足に力を籠め、一撃に全てを賭ける。
……だが、残酷にも妖魔の方が早かった。
『記録星表:金牛宮超新星爆発』
即ち、最も有名な客星現象……後にかに星雲と呼ばれる超新星爆発。
先程は指向性のある閃光で焼き殺す心積もりだったが、今度は純粋な爆風。
発動すれば忽ち定塚門の構造が崩壊し
八朝達は為す術なく生き埋めになるであろう。
……ああ、それは何故か実現しなかった。
(!?)
たったその一瞬が命運を分けた。
油断しきった妖魔の胸に薙刀の刃が浸徹する。
余りにも呆気ない幕引きに、紫府大星が声を上げる。
そうして気合と共に魔力を集め、先程のように衝撃波で粉砕しようとする。
……何故か、魔力が一切集まってくれない。
(どういう事だ、か細くても龍脈……が……)
ようやく周囲の異常事態に気付いたらしい。
八朝が残り少ない龍脈を呪詛で破壊しつくしたことを。
龍脈の邪魔が入らない空間の中を最大効率で七殺が疾駆した。
更に薙刀も性能が跳ねあがっている。
天使の石を参考にした同一依代の多重掛け。
それは、同時に七殺の『漂流』を強くする物でもあった。
『ぐ……ぉぉぉおおおおおおおッ!!!』
「ここで貴方を、時空の彼方に吹っ飛ばす!」
次でCase87が終了します




