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Case 48-2

2021年1月23日　完成

　アイリス社代表との諍いを終える。

　再び辺りを静寂が包み始める……

【6月12日(金)・夜(23:03)　水瀬神社・本殿】

「貴様らここに居たのか！！！」

　余りにも無遠慮な大声に全員が驚く。

　いや……八朝(やとも)達以外は顔を真っ青にしている。

『も、申し訳ありませんでした！』

「五月蠅い！！

　貴様ら纏めて鉄拳制裁だ！！」

　声の主の男が端末(RAT)を取り出す。

　電子魔術(グラム)を鉄拳と称する男を野放図にはしておけない。

『■■■(pit)！』

　左手の刀印で右手から黒雷(pit)を取り出し、それをぶつける。

　狙い通り男が端末(RAT)を取りこぼし、こちらに威圧の視線を向ける。

「貴様は……今月入る新入りだな」

「何の事だ？」

「とぼけるな生贄(クソ野郎)

　貴様のしでかしたことは知っている…」

　その瞬間に八朝(やとも)の視界が赤く焼き焦げた。

「俺のダチをコケにした罰だ！」

　男が取り出した小銃をぶん殴り、地面に暴発させる。

「エリス！」

『Vrzpyq！！』

　エリスが弾丸に初速度変更魔術(アクアグラム１)を掛け

　地面にめり込んだそれ(死体漁り)を男に撃ち込む。

　血を滴らせふらつかせるが、膝を屈していない。

「小癪な……！」

　男が立ち上がると同時に周囲から十数発の銃声が聞こえる。

　『死体漁り(コープスピッカー)』で蜂の巣にされた八朝(やとも)の身体が崩れ落ちる。

『ふうちゃん！』

　男が浮いているエリスを叩き落し、執拗にストンピングを仕掛ける。

「鉄拳！鉄拳！鉄拳！！

　貴様の如き世間知らずの生臭野郎を鉄拳制裁！！！」

　途中から電子魔術(グラム)が混じってくる。

　身動きの出来ない程に潰されてから、ようやく足音が近づいてくる。

「隊長！

　Nom.33793の能力(ギフト)に興味深いログが……！」

「見せてみろ！！」

　恐らく部下から何かをひったくった音。

　やがて男の下卑た笑い声が響き渡る。

「これはこれは『至高21星』候補ではないか！

　これさえあれば俺の昇進は……何見てんだ貴様は！！」

　銃声一発、そして身体の崩れる音。

　恐らく手柄を独り占めする為に部下を始末したのだろう。

「や……やだ……！」

「嫌ではない！　鉄拳制裁！！」

　鈍い音と共に千早(ちはや)の短い悲鳴。

　……最早許容できない。

「貴様等『篠鶴学園』は我々『篠鶴機関』に奉仕するための組織であろう！！」

「そんな……でも……！！」

「口答えをするな！！」

　何故、皆は無抵抗なのか。

　それすらも忌まわしく思う……俺の身体すらもそう。

「貴様は我々の為に奉仕する義務がある！！

　聞けないのであれば、この男のように『罰銃』処分と……」

「止めてくださいまし！！

　その子は中等部ですわよ！　関係が……」

　またもや鈍い音。

　……。

　…………。

　………………。

◆◆◆◆◆◆

『あの子何処に行ったのかしら』

『そうねぇ

　ま、気持ち悪かったから清々したよ』

『今頃井戸の底だもんねぇ』

　気持ち悪い。

『この村から悪は消え去った

　されどその痕跡は徹底的に消さねばならぬ』

　拍手喝采。

　焼け落ちる音。

　吐き気がする。

『おい■■！』

『何だその目は……？』

『あっこいつ確か■■と仲が良かった……』

『うーわ……マジかよ』

　その言葉を返してやる。

『2つのソウィロー』

『生霊返し』

『ミカイルウィトントリ』

『コトリバコ』

『エフィッパスの王』

　まだ足りない。

　繧ゅ▲縺ィ陦?繧偵?∬協逞帙ｒ縲∵ッ秘。槭↑縺咲オカ貊?ｒ

『何してくたんだ貴様は！！』

『お前には人の心が無いのか！！』

　それはある。

　これはしてはいけない事。

　だが■■

『この悪魔め！！』

『お前が逃がしたんだろ！！』

『やはり■すべきだった！！』

　谿コ縺

『……ありがとう、でもいいのかい』

　その船は３人が限界です。

『そうか……』

『やだ！　こんなところでお別れしたくない！！』

『駄目だ■■！

　彼の厚意を無駄にしちゃいけない！』

『いや……いや！！』

　■■ちゃん、ありがとう

　でも『僕』はそっちに行けない

『え……』

　……時が経ったら迎えに行くから。

『約束！　約束だよ！！』

　……ようやく去ったか。

　どのみちその先には行けない。

　俺は……

　閾薙ｒ縺仙

　悄縺吶〒

　縺ァ繧呈ッ?縺咏坩蜿悶

　〒繧偵☆謚シ縺

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　……。

　…………。

　………………。

『痛い痛いイタイイタイイタイイタイ！！！』

『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい！』

『た、助けて』

『この子だけは……！！！』

『待て俺は無関係だっただろ！！』

　讒九≧繧ゅ?縺

　■■

『何故なんだ……』

　理由は無い

『そんなはずが無かろう！　■■の事だろ！』

　………………。

『あれは悪かったと思っている！　だから……』

　謚伜香繧偵▽縺壹▽繧倶ク?謖

『……ッ！

　いつか……■■■■様の裁きを受けるだろう』

　縺吶ｒ雜ウ貎ー

『こんなことをしても■■は！！』

　喜ぶはずがない。

『……は？』

　だから逃がした

　お前らだけ絶滅させる為に

　貎ー縺咏岼謚峨ｒ荳。繧

『……はは』

『はははははははははははは！！！

　そうかお前も一緒だったのかこの○○野郎！！』

『いやぁ、愉快でな

　先に地獄で待ってるぞ？　■■？』

　コックを捻る

　ドアを閉める。

　はは

　確かに同じだ

　だが谿コ縺

　同じだろうが全員■■

　悪かろうが■■

　もう会えなくても■■

　人でなくなっても■■

　気色悪い血を浴びても……

　う……う˝ぇ……ぇ……っ

　気持ち悪い

　消したい

　解放されたい

　髀にしたい

　だから……

　①思うままに動く

　②否定する

続きます

　分岐先はxx-x-〇の部分でご確認ください