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Case 02-6

2020年7月13日 Case 2.5より分割完了

2020年8月7日  異能力情報を更新

2020年12月12日 ノベルアップ+版と内容同期

2021年3月11日 ノベルアップ+版と2回目の内容同期

2021年4月6日  内容修正

2021年4月7日  内容修正(tips部分)

2021年4月18日 内容修正・tipsを後書きに移動

2021年4月19日 Case03-1との重複部分を修正


【TIMESTAMP_ERROR 篠鶴学園高等部・部室棟2F】




 だが、これでは何も解決していない。


 確かに、創造神の言っていた通り青春は恐らく満喫できたのだろう。

 その代償として、失った記憶を何一つ取り返すことは無かった。


(……寝ているのか?)


 時折エリスがこのように何の反応を示さないことがある。

 代わりに『元に戻りたい』等の本音が寝言として垂れ流されていた。


 つまるところ、エリスの普段は空元気によって彩られている。


 懐の財布の口を開けてみる。

 先程の依頼で手に入れた500円玉以外何も入っていなかった。


 独自に受けている仕事では思った以上に稼ぎが良くない上に

 今受けているのが1件のみという絶賛閑古鳥状態である。


 近いうちに赤字転落も免れられない。

 何としてでも『伝手』を得る必要……つまりはメモの出番であった。


(取り敢えず、頼らせてもらうぞ)


 目の前の扉に張られた看板らしきものに『第二異能部』の汚い字が躍っている。

 中からは歓談の声が漏れ聞こえている。


 あのメモ帳に書かれている連絡先2件にを頼った結果が今のこの状態である。


 1件からは『異能力話無き眷属は必要なし』と一方的に切られ

 もう一件の第二異能部部長は一通りの話を聞いて『この時間に部室に来い』と返した。


 一応、俺は第二異能部の部員だったらしい。

 メモにもなく詳細は不明なのだが、何故か体が覚えていた。


 ドアを開けると一般的なオフィスのようなレイアウトの室内が映り込む。

 そして、奥にいる部長らしき人物と目が合った。




『私が第二異能部の部長よ、久しぶりね貴方』




 山積みの書類に取り囲まれたツインテールの少女がそう宣った。

 とても年上には見えない彼女を怪訝そうに見つめる。


「誰に吹き込まれたかは分からないが、不問としましょう

 これからは私の斡旋を通すように、わかりましたか?」


 無言を通すと、それを首肯と捉えた部長が『よろしい』と納得する。


「早速だけど、1件引き受けて貰えないかしら」

「待て、一体何の事だか!?」

「貴方は記憶を失う前から第二異能部部員だった、そういう事よ」


 部長が後ろの小棚から紙を一枚取り出してこちらに来る。

 入部届に踊っている筆跡が、ノートや『メモ』の文字に似ていた。


「理解したかしら?」

「証拠は分かった、だが……」

「そんな事より依頼人よ

 今回は後遺症(レフト)の調査ね」


 部長のいる窓際の長机エリアから反対側の

 開いているスペースに急遽設えられたような来客用のスペース。


 ソファに姿勢正しく座っている誰かがいた。

 同時に先程入った扉の先が、女子の部屋のような異様な光景……


(どういう事だ

 この部室の仕掛けか!?)


 いやそれとも違う……?

 そんな気付きに割り込むように、机に居た男子生徒が突撃してきた。


八朝(やとも)さん! 会いたかった!!」

「おわっ!」


 突然の抱擁から間一髪で逃げ切る。

 下級生らしき男……1年の辻守晴斗(つじもりはると)がそんな俺を見て恨みがましそうな視線を投げかける。


八朝(やとも)さん、いい加減僕の愛を受け入れてください」

「意味が分からんのだが……?」


 にじり寄る辻守(つじもり)から逃げつつ、真っ黒い人に助けを乞う。

 恐らく彼の姉である辻守朱音(つじもりあかね)は嫌そうな反応を投げかけてくる。


 どうやら無理であるらしい。


「貴方達!

 来客の目の前で……!」


 続いて部室に入ってきた上級生の女の子に拳骨をもらい、辻守(つじもり)共々土下座させられる。

 部長と同じく3年の鳴下雅(なりもとみやび)……ある理由でこの部最強の異能力者である。


(みやび)……貴方こそ来客の前ですよ」

「あっ……!

 し、失礼しましたわ!」


 部長にやんわりと諭されて奥の席へと引っ込んでいく。

 こちらに向けられる恨みの視線は健在であるらしい。


 ここでようやく来客である依頼者に意識が向く。

 来客用のスペースにちょこんと座る様子は、失礼であるが中学生のようにも見えなくもない。




 だが目つきは鳴下(なりもと)と同じく明確な敵意を含んでおり……




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 使用者(ユーザー):箱家一真

 誕生日:10月31日


 固有名(スペル)Baafaql(バーファクル)

 制御番号(ハンド):Nom.180163

 種別(タイプ)  :S・AQUAE


  STR:0 MGI:2 DEX:1

  BRK:3 CON:7 LUK:0


 依代(アーム)  :ダガー

 能力(ギフト)  :対象の一時的な遡及的抹消コメントアウト

 後遺症(レフト) :不明、或いは気にならないレベルの何か




■■■■■■■■ ■■■

  ■■■■■■■ ■■■■   邂逅 - Farewell




END

これにてCase2

転生者達の証言の回を終了いたします




『どうやら八朝はカバラ魔術が使えるようです

 尤も彼はこの魔術を『異世界知識オカルト』と呼称しているようですが』


『そういえば舞台が1月からいきなり4月になっているようですね

 第二異能部が何かを知っていそうですが、その前に次の依頼です』


『そして、八朝の交友関係は割と広いようですね

 咲良、同級生の鹿室、第二異能部の面々、あと何か忘れているような?』




『次回は『夢想』であります

 引き続き見守って頂けると嬉しいです』

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