アレク様に、お逢いしたいのです・・・
百合注意。
久々のハート乱舞です。
毎日毎日、フェンネル様が訊ねます。
アレク様へお逢いしたくないのか?と…
無論、聞くまでも無い質問ですわっ!?
リリがっ、どれ程アレク様をお慕いしていることかっ!? アレク様を愛していますともっ!!!
是非も無くっ!
アレク様アレク様アレク様アレク様・・・♥️
以前なら、最低でも月に一度はお茶をご一緒して頂いていたというのに・・・
アレク様へお逢いできる機会が減って、とても…とても寂しく思っております。
フェンネル様へアレク様の居場所を知られるワケには行かないので、お手紙のやり取りさえも、できません。我慢しています。
人魚の海底ネットワークを使用すれば、お手紙のやり取りはできるでしょうが・・・それは自重しております。
万が一、フェンネル様にアマラ様の船を特定されると、アレク様がお困りになられますから。
リリは、アレク様がお困りになるようなことはしたくありません。
けれど、近頃はお仕事にも全く張り合いが出ませんわ。
以前は、アレク様へお逢いする為にお仕事を早く片付けていたのですが・・・
今は単に、滞っていないだけです。
無論、手を抜くことは致しませんけれど!
ですが、リリは・・・
今のリリのお仕事は、フェンネル様からアレク様をお守りすること。
それが、こんなに辛いだなんてっ・・・
アレク様をお守りする為にフェンネル様と闘うと決めたのに、この体たらくです。
リリは、自分が情けなくなりますわ。
フェンネル様の誘惑に負けそうになります。
そんな弱い自分が、心底嫌になります。
アレク様をお守りしたいのですっ!!!
ですが…それ以上に、リリはアレク様にお逢いしたいと思ってしまうのです・・・
銀色の浮かぶ神秘的な翡翠の瞳で、リリを優しく見詰めてほしいです♥️
硬質な、けれど柔らかい響きのアルトでリリを呼んでほしいのです♥️
白い手でリリの頭を撫でてほしいのです♥️
温かい体温でリリを抱き締めてほしいのです♥️
優しくリリに微笑んでほしいのです♥️
リリに触れてほしいのです♥️
アレク様に触れたいのですっ♥️♥️♥️
一緒にお茶をして、撫でてもらって、「リリ。頑張っているね」と、誉めてほしいっ!
アレク様、リリは胸が痛いのです。切ないのです。寂しいのです。お逢いしたいのです。
思わず、アレク様を恋い慕う切ない想いの唄が喉から溢れてしまいそうで・・・
それは本気で洒落にならないので自重しますが。
以前、寂しさが募って歌った唄が、近くの船の乗組員達の感情を揺さぶり、危うく全員が入水自殺をしてしまうところでしたからね。
人魚であるリリの唄声は、人間の…特に、殿方には毒となるのです。
アレク様に唄を誉めてもらいたい・・・「リリの声は綺麗だね」「可愛いよ」「愛してる、リリ」そう言われて・・・ああっ…アレク様にぎゅっと強く抱き締めてほしい♥️
アレク様の声、アレク様の匂い、アレク様の体温、アレク様の感触に包まれたいっ♥️♥️♥️
けれどこの数ヶ月間、アレク様を感じられなくて・・・リリは、リリはっ…辛いですっ!!!
けれど、フェンネル様にも負けたくありません!
リリの心は千々に乱れているのです・・・
ローレル様っ!!!
リリは、一体いつまでフェンネル様を足留めすれば宜しいのでしょうかっ!?
と、思っておりました。けれど・・・
先日のことです。ローレル様がお倒れになられたとのお報せが入りました。
このことは当然、フェンネル様へも報せが入っていることでしょう。
ローレル様、早くお目覚めくださいませ。
そうでないと、リリはきっと…フェンネル様へ負けてしまいます。
アレク様に、お逢いしたいのです・・・
どうすれば宜しいのでしょうか・・・?
side:リリアナイト。
読んでくださり、ありがとうございました。
久々のリリ視点です。フェンネルの誘惑に、グラっグラしているリリでした。




