表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツッコム俺の身にもなってくれ!!  作者: 楽椎名
レベルアップ!! 二年生編
47/80

観光名所巡り・最終日

 一二月某日。 快晴。 午前九時一五分。

 F県、観光名所の一つ、海中道水族館に辿り着いた空一行。

 久しぶりに来たな……。

 大地は中学校の長期休暇の時に親友と共に訪れた時の事を思い出し、懐かしむ。

「よし、行くか!」と空が先頭を切って水族館の中へと足を運ぶ。

 他の仲間も彼の跡に続いて中に入る。

「おい! 何だよアレ!?」

 入場料を払い、空一行が最初に向かったのはイルカショーのステージだった。

 イルカと飼育員のダイナミックなパフォーマンスに観客席ではしゃぐガルム。

「何ってイルカだヨ!」

 見た事ないのか? と思いながらも土御門が説明した。

 対してガルムは「俺とジャック先輩の故郷には海が無いからな!」と口にする。

 それを聞いた空と菅原、進にジャックを除いた全員が耳を疑った。

 しかし、海が無い国なんてそれなりにあると思い、それ以上気にすることはなかった。

 それによりジャックはホッと息を吐いたのだった。

 それから空一行は色々なショーを見て楽しんだ。

「いや~、楽しかったぜ!」とガルムは水族館を出るなり伸びをして言った。

「良い所に来させてもらったよ」とジャックはどこか満足したかの様な声色で感想を述べた。

 どうやら二人ともご満悦のようだ。

「満足してくれたようで良かったぜ!」と空は嬉しそうに笑う。

「良い思い出になった。 ありがとな」

 不意に進が改まるように口にした。

 それに続く様に九十九と土御門も「最高の学校生活を送れた。 退屈しなかった」と口を横に広げる。

「まだ、卒業式まで時間はある」と菅原が言うと「それまでもっと思い出を作りましょう!」とジャスティスが力強く親指を立てた。

 その言葉に三人の先輩は「そうだな」と微笑むのだった。

 その様子を見ていた大地は何故か胸の中でモヤモヤとした何かが強まるのを感じた。

『今はその気持ちに目を背けておけ』

 進の言葉を思い出し、無理にこの胸のモヤモヤを気にしない様にするのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ