表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼神戦記  作者: 有里 奏
2/2

まだ彼は平穏を謳歌している

「暇だな」

「なに贅沢言ってんの」

「痛い、地味に痛い」

自宅でゴロゴロしていた俺は襲撃を受けた。引っ張られた頬が痛い。

家賃1万2千円のワンルームアパート。俺の住処だ。

親元から離れてまだ4ヶ月、ようやく一人暮らしに慣れてきたと言ったところか。

「休みの日ぐらいゆっくりさせろよな」

その言葉に俺の学友、原田優奈は口を尖らせた。

「あんたはいつも休みの日でしょ」

「失礼だぞ。学校には所属してる」

「一応ね!」

わざわざ強調してくる。本当に失礼なやつだな。俺じゃなかったら怒ってるんじゃないか。いや、これくらいじゃ怒んないか。

「てか、いつ部屋に入った?不法侵入者さん?」

優奈が眉を吊り上げる。

「インターホンは押した。返事がなくて鍵あいてたから倒れてるのかと。

心配して損したわ」

「はあ、お疲れ」

俺が疲れたように言うと彼女は睨みつけてきた。

「もう、早く買い出しに行くわよ」

「何の買い出しだっけ」

無言の彼女が怖い。

「嘘だ。ごめん。学祭だろ」

「わかってるなら早くして」

「まあ、そんなに焦るな。彼氏できなくなるぞ」

殴られた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ