表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
9章「使役モンスターの更なる進化」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/182

第94話「見えない一太刀を目指して」

#第94話「見えない一太刀を目指して」


 稽古では新しい攻撃技=袈裟斬りの基礎練習が続いている。攻撃の稽古はやっぱりいいな。やっていて楽しい。もちろん地道な訓練も大事なのは分かってはいるけどね。


 袈裟斬りは大きく振りかぶらないため、純粋な一撃の威力は落ちる。けれどその代わり初速が出ているように感じる。


 ルナの振りを見るとそれが良く分かる。予備動作が無いところから剣が“いきなり動く”ように見えるのだ。あれを避けるのは困難だろう。動画で見ていた時も凄い攻撃だとは思っていただけだけど、こうやって教えてもらって自分でやってみると感じ方も変わってきた。


「ルナと対峙したら、気づいた時には斬られてる……相手のモンスターって、たぶんそんな感覚なんだよな。予備動作が無いのにとんでもないスピードで攻撃する、勝てる未来が想像できないよ」

 そう言うと、ルナは小さく頷いた。


「その感覚は正しい。大事にして欲しいかな。達人同士なら一瞬で勝負が決まる。先の先で動くか、後の先で動かせてから奪うか――強い人間は斬り合う前に頭の中で何度もシミュレートしてる。構えた時点で勝負がついていることも珍しくない」


「勝てないと思ったら逃げるのも勝ち、だよな?」


「力量差を感じて戦わずに退くのは戦略的勝利と言える。かなわないと思ったらすぐに逃げるべきだ。そのへんの危険察知、相手の力量を探る方法もいろいろあるからいずれ教える。ただ、今のレベルの相手モンスターは思考が単純だからその辺りは後回しでいい。剣術ができる対人寄りの敵など強いモンスターが出てきたらそういったことを優先でやる」


「分かった。今は教えられたことに集中するよ。その先も楽しみにしている」


 やばいな。ほんのちょっとした会話でいろいろと出てくる。剣術は本当に奥が深い。基本だけでも山ほどあり、その組み合わせだけでも無限に広がる。それだけでも大変なのに更に応用編まである。


 俺は初期の基礎編で何度も躓いているからどこまで習得できるかは分からない。でもまずは――言われたことをしっかり体へ落とし込もう。

 今はルナを信じて地道に歩みを続けるだけ。それだけでも十分に強くなれそうだ。



 その日の実戦。今日も恩方ダンジョンの三階層。

 俺は目の前に現れたクイックベアに、袈裟斬りの練習台になってもらうことにした。やっぱり稽古したことは実戦で使ってこそだからね。どんな結果が出るか楽しみだ。

 うまくいかなかったら更に工夫すればいい。自分でどうにもならないと思ったらルナに質問してもいい。


(まずはできるだけモーションは悟らせない。そして……声にも出さない)


 半身からの――振りかぶらずにそのまま右袈裟。動きは最小限、腕と肩に力を入れず体全体を使って斜めにすっと斬りつける。以前の振り下ろしより威力は控えめだが、当たる確率が高かった。相手はこちらの動きが悟りにくいのだろう。


 着地で体勢を崩さずそのまま半身へ戻す。これで相手は簡単には攻撃できない。その後の間合いがやや詰まった瞬間を逃さず、――もう一度、袈裟斬り。


 ルナみたいな連続攻撃はまだまだ無理だ。でも単発の攻撃だけど自分の意図通りに決まった。これを繰り返せばより安全に討伐できる。


(これ……ボクシングのジャブに近いような気がするな)

 予備動作の少ないジャブは読まれない。撃たれて初めて気づく――そんな話を何かで読んだ記憶がある。

 一発あたりの破壊力はやや小さくても相手を牽制することができる。自分の間合いで相手を一方的に攻撃できる。

 そして強い選手のジャブは威力もありそれだけで倒すことすらあるそうだ。安全圏からの攻撃だけで倒す。それが今の理想だな。まさしくルナが言う攻防一体の形。


 <<今日の攻撃、速いです>>

 今の攻撃を見てラムがほめてくれた。


 <<相手が混乱して何もできない感じがしましたです>>

 リンも続く。


<<ありがとう。この調子でしばらく頑張ってみるよ。また何か気が付いたことがあったら教えて欲しい>>


 確かに自分でも手応えがある。これなら盾役になりながら余裕を持って安全に相手を倒しきることもできそうだ――1つ攻撃手段が増えただけで様々な運用も見えてきた。


 とは言ってもまだまだ俺の袈裟斬りは動作がぎこちない。威力もばらばらだ。少しずつ良くなっているのは感じるが習得できているとはいいがたい。

 そして攻撃と防御のバリエーションが増えるのは、確かな前進だ。考えることも止めずに進んでいこう。


 半身→袈裟斬り→半身。

 稽古も実践も数で勝負するしかない。

 今日もそして明日もまた、見えない一太刀を目指していく。

いつも読んで頂いてありがとうございます。毎日7時ごろ、20時頃の2話投稿を限界まで続けていく予定です。


いいね、評価ポイント、感想、ブックマークなどもしていただけると励みになるかもよ?

その他、何らかの頑張れパワーをいただけると更に頑張れるかもです!


べ、べつに何も無くても頑張るけどね、、、 (^O^)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ