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今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
9章「使役モンスターの更なる進化」

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第92話「伸びない曲線(紗月視点)」

#第92話「伸びない曲線(紗月視点)」


 ――まずい、まずい、まずい。

 さつきチャンネルの再生数が下降に転じた。特に平均視聴時間が落ちてる。コメントも伸びない。これどうやったら戻せるの?


 データを見る限りは……期待して動画を見に来たけど期待外れだからすぐに閉じたという感じなのだろう。質問のコメントとか読み上げてルナの情報を小出しにしていたがさすがにネタが尽きた。情報を出す振りしてひっぱるだけの動画ではさすがに限界が来たようだ。このままでは再生数もがっつり下がるだろうな。やばいよ。


 これでも出だしは良かったんだ。ルナとのコラボを上げて認知が広がり、登録も増えた。続けて「分かる範囲でルナ情報を伝えます」動画で期待度も作れた。私は天才だと思った。

 ――でも、私はルナについて知っていることがほとんどない。

 失敗した。最初にもっと聞き取っておくべきだった。最近は連絡しても既読スルー。コラボ一回で貸し借りはチャラだもんね。文句も言えない。でも簡単な質問の返事ぐらいくれたっていいのにさ。ルナはイメージ通り冷たい感じだ。


 ということで自分のダンジョン活動の動画も出してみたけど、ぱっとしない。そりゃそうだ。3階層ぐらいの動画は他にもたくさん既にある。そちらの方がコンテンツとして魅力的だ。後追いではどうしても魅力は薄い。


 この先、どうしよう……と考えが暗くなっていく。

 ちょっと嫌だけど、お色気路線で無理やり引っ張る? ――いや、今見てくれているダンジョンガチ勢は離れる。それで失敗したらもう戻れない。再起不能になる。


 ああ、もう、司くんさえもう少しちゃんと動いてくれたらなんとかなったかもしれないのに。クラン『エクリプス』は話題になるどころか完全に引き立て役で終わったからどうにもならない。クランの話題を動画で出しても全く伸びないどころか、そんな情報は不要と苦情がくるぐらいだ。ほんと、どうしようもない。



 そんなとき声をかけられた。

 石動慎一いするぎ・しんいち、社長直属で司くんの相談役になったという人だ。細身のスーツ、静かな目。年齢は50代ぐらいといった感じかな?


「御影さんの現状を教えてください」

 社長直属と聞けば、正直に答えるしかない。私は現状を伝えた。


・司くんだけレベルが離れててクランがいびつ

・彼はあまり潜らないのにメンバーには発破だけ。みんな不満が溜まっている

・たまに来ても怒鳴るだけで、建設的な指示が無い。しかも長時間潜らずにすぐに去っていく

・本来はやる気のある人からレベル4に上げるべきなのに、私を優先的に上げると言って……それもまた反感に


 口に出してみると、文句ばかりになってしまった。でもこれが事実なんだよな。これでよくクランが崩壊しないものだ。いつ爆発してもおかしくない。司くんが社長の息子だからぎりぎり崩壊しないだけだ。


 石動さんは小さくため息をついて、深々と頭を下げた。

「率直にありがとう。 何とか是正します。あなたも、もう少しだけ踏ん張って欲しい。他のメンバーにも聞き取りして良い方向性を考えます」


 びっくりした。私なんかに頭を下げるなんて。この人は本気で立て直す気があるんだ。


 彼は他のメンバー全員からも聞き取りをして、共通の課題として司くんに伝えるつもりらしい。

 ……うまくいくのかな。期待は、したい。私のさつきチャンネルも今ひとつだしクランが伸びたら相乗効果があるかもしれない。現状は他に頼れるところがない。


 ――そして数日。

 司くんはダンジョンに来る頻度を確かに増やした。もしかしたら変わるのかと期待した。でも、来たと思ったらすぐ帰る日がほとんど。そして怒鳴るだけ。


「お前らがレベル3のままだからうまくいかない。早くレベルを上げろ!」


「ならばレベル5の御影くんが先頭に立ってひっぱるべきでは?レベル3の俺たちだけで上がるのは大変だよ。何ですぐに帰るのさ」


「うるさい、俺に指図するのか?」


 ああ、またいつものやり取りだ。圧倒的に司くんに問題があるのだけど、いつものように怒鳴るだけ。そして怒って帰っていく。改善するどころかメンバーの不満は更に高まっているように見える。


 司くんは来る頻度が増えただけでもやや真面目になったようにも見えるがすぐ帰る。中身が変わったとは言い難い。……やっぱり、このクラン、もう無理なのかな。石動さんが動いても厳しいのかもしれない。


 クランが解散になったら、私はどうなる? 会社もクビ?


 石動さんは「会社は拾う」と言ってくれたけど、私、司くんとの繋がりがあったからこそ居場所を作れた自覚がある。先輩たちの仕事量を見れば、この会社で生き残るのも相当大変だ。今のようにお茶くみとコピーだけの楽な仕事だけで居座ることは難しいだろう。


 はぁ……どうしたものか。

 こんなに頑張ってる私が報われないなんて、ほんとありえない。

 ――私、やっぱり男運がないのかな。


 何をすればいいのか分からず……その夜も編集ソフトを開いた。次の動画を何とか作らなきゃ。

 そうしないと再生数が増えない。でも動画をアップすればするほど期待して来てくれた人たちの不満も溜まっているように見える。

 動いても駄目、動かなくても駄目。どうしたものか?


 司くんさえ、ちゃんと動いてくれたらいいのに……。せっかく私が動いて企画したコラボ動画も司くんの独断専行で失敗、更にはみんながアドバイスしているのに無視、これじゃお金以外に何の取り得もない駄目男だよ。

いつも読んで頂いてありがとうございます。毎日7時ごろ、20時頃の2話投稿を限界まで続けていく予定です。


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その他、何らかの頑張れパワーをいただけると更に頑張れるかもです!


べ、べつに何も無くても頑張るけどね、、、 (^O^)/

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