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今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
8章「道場での稽古と戦いの変化」

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第76話「コラボ配信:ルナ×エクリプス」

#第76話「コラボ配信:ルナ×エクリプス」


 ルナと『エクリプス』のコラボ生配信の当日。新宿ダンジョン四階層の入口に、黒いケースを提げた撮影スタッフが並ぶ。


 ルナはいつもの小型ドローンを起動し、エクリプス側は外部の映像会社に依頼したハーネスカメラとブームマイク。ダブル配信となっている。


「こんにちは、クラン『エクリプス』の紗月です。今回は私が進行役を務めます」


「リーダーの御影司だ。よろしく。レベル5だ」


「そして、皆さまご存じ――四階層のエース、ルナさんです」


「ルナだ。よろしく頼む。今日は紗月の縁で特別に同行する」


「今回はこの三人で新宿ダンジョン四階層に挑みます! 私はレベル3なので適正階層ではありません。正直ドキドキです……!」


 簡単な注意事項(※無断転載禁止など)を挟み、三人はルナを先頭に進み始めた。


 ――最初の戦闘が始まった。

 モンスターの影が五つ、床を滑るように近づいてきた。ルナは一歩だけ前に出て、斜めに受け流す。

 ドン、と低く太い音。二拍目には体勢の崩れたモンスターの足を刈り、そのまま三拍目で二体目を斜めに切り倒した。


「さすが……一瞬で」紗月が思わず声を漏らす。


 残りの三体はややひきつけて、再び同様に足を切りつけたかと思えばそのまま流れるように次のモンスターに切りつける。あっという間に討伐が終わった。


「おい、少し残してくれ。俺たちも倒さないと画にならん」御影が苦笑する。


「了解。適度に残す」ルナは短く頷いた。


 次の部屋。再びルナが軽く討伐を進め、二体が御影と紗月側へ流れた。


 御影は正面の一体に正眼からの打ち下ろし、二合目で手数を抑えつつ体捌きで壁際に寄せる。つばぜり合いのような形になった。

 もう一体が紗月へ――


「ひっ……!」紗月は横へ跳び、避けようとするが、踏み込みが浅く危険な状況に。


 スッ、とルナが間に割り込み、軽い一打で進路をずらすだけ。勢いが死んだところを御影が仕留めた。


「びっくりした。助かりました……!」


「紗月は視界確保を優先。深入りしないこと。少し下がった方がいいな」


「はい……!」


「あと御影さんは紗月を守りながら二体相手は無理か?確かレベル5だよな?」


「なにっ?二体でもいけるとは思うが足手まといがいるときつい」


「分かった。もう少し間引く」


 その後はルナがほとんどを間引き→御影が残りの1体を処理のパターンに定まっていった。残り2体にするのは危険とルナが判断したからだ。


 安全ではある。だが――配信としては、期待値が上がっていただけに厳しいものとなった。これではルナが討伐するだけでコラボという感じでもない。


──コメント欄は時間が経つにつれエクリプスへの批判が多くなっていった。


<コメント欄>

・ルナ先頭は絵になる/動きが凄い

・エクリプスってクラン初めて聞いた

・御影ってのは本当にレベル5か?仕留めるのが下手で手数が多い

・御影はレベル4のルナより明らかに格下だな

・女の子(紗月)レベル足りなくね?さすがにレベル3で四階層は早い

・これレベリングじゃなくてコラボなんだよね?レベル3を出すのはまずいのでは?

・うーん。これではルナ以外は邪魔なだけじゃん。何のためにいるの?

・でもルナの声出しは初じゃね?これは貴重!

・ルナの声は女性剣士という感じでいいな。話の仕方もイメージ通りでかっこいい。

・でも2人はやはりルナの邪魔だな……と言うかルナだけ残して残り2人はもう安全帯で待てばいいのでは



 これらの流れを見た紗月はすかさず涙ぐみながら声を出した。

「コメント見ました。私のような低レベルの人間がうろちょろしたら邪魔ですよね。ごめんなさい」


 紗月が謝罪すると擁護するコメントが多く流れた。


・いや、紗月ちゃんかわいいから大丈夫。

・大丈夫、俺は紗月ちゃんのファンになったぞ。

・紗月ちゃん、今日は怖がりすぎかな。頑張って強くなってね

・いや紗月は適正階層ではないのだから仕方ない。御影が守らんと駄目だろ。あいつが悪い。



 紗月の謝罪で擁護のコメントも流れたがやはり全体としては厳しい状況。特にルナとクランのコラボ動画を期待していた層からは不評だった。やはりコラボというからには期待されるのはその連携など。それが皆無だったからだ。


 全体としては、ぎりぎり成功とは言えた。クラン「エクリプス」の配信も再生数は伸びた。ルナの初コラボ、そして声出しという一点だけでバズ条件を満たしていたからだ。


 ただ、コメントの評価は多くは厳しめ。エクリプスの二人にとっては手痛い洗礼になったと言えた。特に御影に対しては擁護の声は皆無だった。


「……やっぱり紗月がいて四階層は早かったか」討伐終了後のコメントで御影が呟く。


「紗月は悪くない。彼女のレベルでは怖さが出る階層だっただけだ」ルナは短く言い切った。


<コメント欄>

・御影は自分の実力不足を棚に上げてよく言うよ

・紗月ちゃんはレベル3だから仕方ない。このメンバーなら配信の進行要員だろ。レベルの割に弱っちい御影が悪い

・ルナはやっぱりかっこいいな。駄目な御影を責めることもない



 今回の動画だけを見れば、クラン『エクリプス』としては恥をさらしたようなものだった。レベル5でありながらレベル4のルナよりも明らかに物足りない御影、そして邪魔なだけだった紗月。唯一の救いは紗月に擁護の声があっただけだ。


 けれど、御影は息を整えた。

「ここからだ。――次は、勝ち筋を作る」


 一方で紗月も次の戦略を考えていた。

 もともとハンターとしての実力がない紗月は顔を知ってもらうことが目的だった。だから今回の結果は悪くはない。現実に紗月にとっては計算通りと言えた。

 もちろんそれも今後の戦略次第、紗月がうまくこの配信動画を生かせるかどうかはまだ分からない。

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