表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
3章「高校卒業とダンジョンへの挑戦」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/428

第6話「もうひとりの幼馴染と、俺の決意」

#第6話「もうひとりの幼馴染と、俺の決意」


 クランを抜けてからも、俺の生活は大きくは変わらなかった。


 学校へ行き、バイトに行き、そして帰ってきたら家事と最低限の勉強。


 何よりも小学生の弟と妹の世話もあるからバイトは辞められない。もちろんその2人の手伝いも必要だ。日々の生活で他に考える余裕はなかった。


……いや、ひとつだけ、大きく変わったことがあった。


 それは――もうひとりの幼馴染「天川ひより(あまかわ ひより)」が、俺の家に来る頻度が増えたことだ。


「ねえ、今日も夕飯作りに行っていい? 冷蔵庫の中、ちょっと見たけど、なんもなかったし」


 彼女は、紗月と俺が付き合い始めた頃から、距離を取っていた。そう、俺たちに気を使ってくれていたんだと思う。


 だが、俺が追放され、紗月と別れてから、彼女は自然とそばにいるようになった。


 正直、ありがたかった。


 時には夕飯を作ってくれたり、弟や妹の勉強を見てくれたり、洗濯物を畳んでくれたり。申し訳ない気持ちもあるが、それ以上に彼女の存在に何度も救われた。


 申し訳ないと言うと「幼馴染だからね。これぐらいはして当然よ!」と言ってくれた。


 紗月とは付き合っていたけど弟と妹の面倒をみることはなかった。それと比べると、ひよりはまるで天使のようだ。


 そんな彼女に、俺はまだ何も返せていない。



 彼女は俺のことが好きなのだろうか?それとも言葉通り幼馴染として良くしてくれているのか?本当は早いうちに答えを出さないといけないのだろう。


 でも今の俺にはそれだけの余裕もない。生活するだけで手一杯だ。申し訳ないがひよりの気持ちに甘えさせてもらっている。



 学校では、御影たちの話題がよく耳に入ってきた。彼は親の力を使って、企業の実戦部隊と共にダンジョンへ通い、レベリングしているらしい。


「御影さん、またレベル上がったって!」

「ダンジョンの中層にも少しずつ挑戦してるんだってよ」

「やっぱ金持ちってすげーよなあ。やり方が豪快だ」


 たまに聞こえてくる内容はまるでゲームと同じ展開だ。金さえあれば、装備も仲間も揃えられる。強者はより強くなり、下の者は別世界だと見上げるだけ。


 でも……今の俺には関係のない話だった。


 俺は学校とバイトと弟と妹の世話で手一杯。ダンジョンやハンターのことを気にする時間も、気力もなかった。


 ただ――高校卒業が近づくにつれ、周囲はそれぞれの道を歩み出していた。そして俺も意識せざる得なくなった。


・大学進学を目指す者

・企業に就職する者

・ハンターとしてダンジョンに挑むことを目指す者


 ハンター――現実になったゲーム世界で戦う者。


 だがその道は、決して安定しているとは言えない。特に最初はもうからない。そして運に左右され、命を落とすリスクさえある。加えて、常にランキングや装備格差にさらされる職業だ。


 そんな中で、俺はひとつの決断をした。


――卒業式の日。


 高校3年の最初のころまで付き合っていた紗月と顔を合わせることはなかった。気を使ってくれたのか、それとも――もう、完全に別の世界の人間になったのかもしれない。進路も聞いていない。もしかしたら、御影とともにハンターとして歩んでいくのだろうか。


 ひよりは就職の道を選んだらしい。堅実で、いい選択だと思う。


「レンはどうするの?」とひよりに聞かれたとき、俺は答えた。


「……俺は、ハンターになるよ。バイトと兼任。ハンターは一年だけって決めてるけどな。一年経って生活できるレベルでないと判断したら辞めて仕事を探すよ」


 本当は高校の先生から大学進学を薦められた。生活は苦しいかもしれないが大学に行けば奨学金も出るだろうとのことだった。


 でも大学に行っても今のままではきっと何も変えられない。それでは高校の延長になってしまう。


 そして俺には、あの頃、ゲームで得た知識――その中には、普通の奴らが知らない"裏技"もある。


 現実で通用するかは分からない。通用しない可能性のほうが高いかもしれない。


 だけど――それでも、試してみる価値はある。


 これは、俺自身の挑戦だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ