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今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
31章「他国の秘密戦力」

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第317話「積み上げるという選択」

#第317話「積み上げるという選択」


 I国の秘密戦力――ジュリアとステラ。

 今日はうちのマンションに来てもらっている。そして、いろいろと話をしたが、やはり最大の悩みはレベルが上がらないことだった。


「(どうすればレンさんたちのように強くなれますか?)」


 ジュリアの問いは真剣だった。かなり深刻そうだ。それはそうか。I国の秘密の戦力として期待されているだろう。その重圧は計り知れない。

 思えば、俺たちも同じだ。かなりの期待を受けている。ただし俺の場合はそういった重圧を苦にしないタイプだから楽なのかもしれない。「やれることをやるしかない」ぐらいにしか思っていないからね。

 でも人によってはそれが重圧になるのだろう。


 俺はどうアドバイスして良いのか少し考えた。武道を取り入れたとはすでに話したのだよね。

 でも、ジュリアとステラが同じことをするのは簡単じゃない。

 俺は運が良かったのだ。最強のルナがいた。ルナが言うことならば間違いないという、ある意味、宗教染みた考えがあったから、そこまで疑問に思わずに言われた通りやったのだよね。

 ルナと同じように、本気で基礎から叩き込んでくれる存在がいない。

 結局は信頼できる先生に師事することが大事だと思って伝えた。


「(I国でも、ダンジョン内で教えられる先生を探す必要があると思います)」


 レベルが高く、武術を修めている人間。日本にもたくさんいる。I国にもきっといるはずだ。

 だけどジュリアは首を振った。


「(それは分かっています。でも難しいのです)」


 問題は二つあるという。一つは秘密保持。秘密戦力の情報を誰にでも明かすわけにはいかない。


「(強い人はそれなりにたくさんいます。でも絶対的に信頼できる人はそこまでいないらしいです)」


 それはそうか。確かにそうだ。秘密の戦力について誰にでもその話をするわけにはいかない。

 もう1つ問題がある。それは時間だ。高レベルハンターは自分の攻略で精一杯。

 レベル4を育てる余裕などはない。


「(高レベルハンターの人達は自我が強いです。彼らも常に自分がどうやったら強くなれるのかを考えチャレンジしています。レベル4程度の人材を育てるのになかなか時間を作ってくれません)」


 なるほどね。それは日本も同じだ。俺はたまたまエリナさんや黒澤さんという大先輩に恵まれている。

 直接武術を教わっているわけではない。でも、教えて欲しいと言えばおそらくは時間を取って懇切丁寧に教えてくれたことだろう。


 そういう信頼できる先輩がいるというのは大きい。もしかしたら、ジュリアにはそういう存在がいないのかもしれない。


 もちろん国として信頼できる高レベルハンターはいるだろう。

 だが「秘密を共有できる」「教える時間を取れる」となると、極端に絞られる。

 更には個人的な相性問題もある。俺もエリナさんや黒澤さんに慣れるまではかなり時間がかかった。ぱっと見ではその人の本質は分からないからね。


 特に黒澤さんなんかぱっと見は、むちゃくちゃ怖い。その筋の人間かと思うような外面だ。初対面で信用しろと言われても絶対に無理。

 ジュリアさんの周りにも良い人はいるかもしれないけど信頼するまでにはやはり時間がかかるだろうな。


 特に考える必要があるのは情報漏洩なんだよね。いくら国が信用できる人間だと思ってもその本質まではなかなか分からなかったりする。

 仮に秘密の戦力の情報が他国や裏組織に知られれば、取り合いになることだろう。

 念には念を入れて情報を伝える人を絞れば、どうしても指導してもらえる人間は相当に絞られていく。


 国によっては表よりも裏が強いところもあるという。秘密戦力を巡って戦争じみた争いが起きても不思議じゃない。


 難しい問題だ。

 可能であれば俺たちが時間を見つけて教えるなんてことができればいいのだが、距離的に現実的ではない。


「すでに探しているとは思いますが、やはりI国で信頼でき、かつ基礎指導してくれる高レベルハンターを探すしかないと思います」


 それが現実的な答えだった。そしてもう一つ。


「レベル上げとは別に、武道の基礎を定期的にやった方がいいと思います」


 俺はかなり長い期間に渡って半日、ルナの道場で基礎を叩き込まれた。基本の型、姿勢、足運び、半身などの防御の型など。


 基礎はどれも地味な作業の繰り返しで一見遠回りだ。だが振り返れば、あれが最短ルートだったと思う。


 本当にルナは偉大だ。

 基礎の重要性を理解していた。今から思えばよくもあれだけ地味なことを繰り返したと自分を褒めてやりたいぐらいだ。

 もちろん、実戦は大事だけど、それを自己流でやっていてはいずれ限界が来る。今のジュリアたちが、まさにそれだと思う。


 説明すると、二人は真剣に聞いてくれた。

 だが焦りもあるはずだ。基礎は地味だ。とにかく強くなっている実感が薄い。しかも基礎修練に時間を取るとレベル上げは遠くなる。


「(基礎の積み上げはしんどいです。時間だけ取られて強くなっているという実感はほとんどありません。その時間をダンジョン攻略やレベル上げに使いたいと思うかもしれませんが、じっと我慢して欲しいです)」


「(わかりました)」とジュリアが答えた。


 基礎の積み上げはきつい。彼女たちがその辛さに耐えられるかどうかは分からない。でも、俺は経験者として伝えるべきことは伝えたつもりだ。

 あとは彼女たち次第。地道に積み上げる道を選ぶのか?それとも近道を探すか。未来を決めるのは、彼女たちだ。

いつも読んで頂いてありがとうございます。毎日12時ごろ、20時頃の2話投稿を限界まで続けていく予定です。


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その他、何らかの頑張れパワーをいただけると更に頑張れるかもです!


べ、べつに何も無くても頑張るけどね、、、 (^O^)/

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