第24話「受付への報告」
#第24話「受付への報告」
俺は受付で使役モンスターが出たことを報告した。もちろん、ひよりの助言通り「銅箱をいくつか買って開けたら偶然出てきた」と伝えた。
受付の人は目を丸くして驚いた様子だった。
「それはすごいですね! 一応、他のクランの皆さんにもお伝えしておきますね。モンスターと一緒に歩いていたら、驚かせてしまうかもしれませんし」
「お願いします。その方がトラブルも起きないでしょうから」
「それで、次は2階へ向かうご予定ですか?」
「いえ、しばらくは1階で。レベル2の慣れと使役モンスターとの連携確認が優先ですので」
「かしこまりました……。でも使役モンスターとの連携確認ですか? 使役モンスターと連携するとか聞いたことはないのですが頻繁に使役モンスターと一緒になることが増えそうですね。一応、それも他のクランの皆さんに伝えておきますね」
……おれはしばらく1階とは言ったが、しばらくどころじゃない。ラムが1万体を討伐してレベルアップするまでだから先は長い。
受付を後にしてダンジョンへ向かおうとしたところで、またしてもあの男が現れた。
「なあ、お前……頭、大丈夫か?」
黒澤さんだった。ほんと、いつもながら開口一番にこれとは。失礼にもほどがある。
「……またそれですか。俺のことをなんだと思ってるんですか?」
「だってさあ、使役モンスターが出たって聞いたぜ? しかも銅箱から? 運がいいんだか悪いんだかわかんねー奴だな」
「運は良いですよ。使役モンスターは大当たりですから!」
「ははは、ほんとレン君はおもしろいな。そんなこと真顔で言うやつは初めてだよ」
田嶋さんが横から突っ込んできた。
「何を言っているんですか! 狙い通りなんですからね! 最高の大当たりです!」
「ははっ……お前、ほんと変なやつだな」
黒澤さんは笑いながら肩をすくめた。
「で? レベルアップしたんだろ? なんでまだ1階にいるんだよ? 今度は使役モンスターと連携の確認って……お前の頭の中どうなってんだ?」
「俺は一人でやっていくつもりですから。使役モンスターは立派な戦力なんです。信頼してますよ、ラムを」
「でもよ、それやってたらお前のレベルが全然上がらないぞ? 大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。こういうのを急がば回れって言うんですからね。連携の確認が終わったら、上の階もガンガン行きます。抜かれないように黒澤さんたちも頑張ってくださいね」
黒澤さんは大きくため息をついた。
「俺たちもうレベル7越えだぜ? お前が追いつくには、あと10年かかっても無理かもな」
「そうだよ、レン君、レベルアップすればするほど上に上がるのが大変になっていくからね。君のやり方だと……」
「いいんです。俺は俺なりにやっていきますから」
いろいろ否定はされているけど、彼らなりにやさしさで教えてくれるのだから俺としてはありがたい。
「まあ、何かあったら相談してこい。いつでも待ってるからよ」
「ありがとうございます。でも……なるべく頼らないようにしますね」
そう言って、俺はダンジョンへ向かって歩き出した。
今日もラムと一緒に、地道に頑張ろう。
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