第23話「使役モンスターと裏技の相談」
#第23話「使役モンスターと裏技の相談」
俺はひよりに、金箱から使役モンスターが出たことを打ち明けた。そして一つずつ、気になっていることを相談していく。
「使役モンスターってダンジョン内でしか出せないのだよな」
「そうね。ダンジョンの外では出せないね。理屈は良く分からないけど。ただ海外ではダンジョン外でも出せた事例があるらしいよ……日本ではその内容について調査中ってところ」
「でさ、出す時には命令してから10分ぐらいかかるんだよな。逆にスロットに入れる時は一瞬だけど」
「そうね。だから一緒に戦う時は予め出しておく必要があるわね。ただし一緒に戦う人はほとんどいないわね」
なるほど、やっぱり俺の使役モンスターを育てるという考え方は例外らしい。使役モンスターは一緒に戦うと経験値を奪うかもしれないからスロットに入れて外に出さないのが普通。クランを組んでいたら戦う仲間はたくさんいるから使役モンスター不要だしな。
「あとさ、今回、使役モンスターが出てきたわけだけど……このことって、受付に報告した方がいいのかな?」
ひよりは少し考えてから、うなずいた。
「うん、それは言ったほうがいいね。基本的には報告しなくても問題ないけどダンジョン内でモンスターを連れて歩いてたら、周りの人が驚くかもしれないしね。あらかじめ申請しておけばトラブルも避けられるよ」
「なるほど、そういうもんか。じゃあ受付には伝えておくよ」
「それがいいと思うよ」
「……ところで、使役モンスターと一緒に活動してるハンターって他にいるのかな?」
ひよりは首をかしげる。
「うーん、少なくとも私は知らないかな。ソロのハンターで、まれにそういう人がいるって話は聞くけど……ごめんね、詳しくは知らないんだ」
「いや、あまりいないということが分かるだけでも助かるよ。ありがとな」
「ううん、どういたしまして」
「それと……裏技のことなんだけど。これって誰かに言っていいもんなのかな」
ひよりの表情が一瞬引き締まった。
「それは……慎重に考えた方がいいわね」
「やっぱりか」
「とりあえず、秘密にしておいた方がいいと思う。私の信頼できる上司にだけ相談してみるね。レンの名前は出さないようにするから」
「助かる。よろしく頼むよ」
「それと……万が一のために、銅箱を何個か買ってたまたま使役モンスターが出てきたことにしておくと自然かも」
「なるほど、それいいな。そのストーリーなら不自然さがあまりない。さすがひより、助かるよ」
「だからね、レン。私以外にはこの話、絶対にしないで。上司の返答が来るまでは、黙っていてほしい」
「分かった。まだ誰にも言ってないし、これからも言わないよ。とりあえず受付には、銅箱から偶然使役モンスターが出たってだけ伝えるさ」
ひよりは少しほっとしたような笑みを浮かべた。
「ほんと、ひよりがいて助かったよ。こんなこと相談できる相手は他にいないからな」
「ふふっ、いつでも頼ってね、レン」
俺は軽くうなずいて、心からの感謝を込めて彼女を見た。
本当に、ひよりがいてくれて良かった。
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