表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
18章「世界の着実な変化と対応」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

179/329

第176話「横須賀ダンジョン異変」

#第176話「横須賀ダンジョン異変」


 レンたちが順調にレベルを上げ、ハンター協会の内部で公務員側と企業側の対立が世間一般にも表面化しつつある頃――。

 世界では、ダンジョンに関する異変が静かにしかし確実に広がり始めていた。


 最初は海外での報告だった。

「ダンジョンのエネルギー値を管理しているにも関わらずモンスターがダンジョンの外に出た」という信じ難い事例。


 それはごく一部の例外もしくは管理ミスの隠蔽として処理されたが、やがて同様の報告が世界各地で増え始めた。


 これまでの常識では、1~3階層のモンスターを定期的に討伐しさえすればダンジョンのエネルギー値は一定に保たれ、外部へのモンスター漏出など起きるはずがなかった。


 そのため各国はリアルタイム観測システムを導入し、ダンジョンのエネルギー値を厳密に制御してきたのだ。だが、その“安全神話”が、少しずつ崩れ始めていた。エネルギー値が低いままでも低階層のモンスターがダンジョンの外に出る事例が出てきたのだ。


 日本ではまだ発生しておらず、ニュースでも「海外での管理ミス」「観測装置の故障」「ミス隠蔽体質の露出」などと軽く扱われていた。

 現実に海外でもそう発表していた。でも本当は事態が深刻だったのでそう発表するしかなかったのだ。事実は隠されており上層部の一部だけがその事実を知っていた。

 そして――ついに、その“例外”が日本でも起きてしまった。


 それは横須賀ダンジョンだった。

 1階層から3階層のモンスターが複数体、ダンジョン外部へ飛び出したのだ。もちろんダンジョンのエネルギー値は管理されており全く問題ないはずだった。

 しかしモンスターが外に出る監視カメラの映像が流れ、管理システム側は大きくざわついた。


「嘘だろ、今、モンスターがダンジョンの外に出たぞ!」


「何か間違った映像ではないのか?システム障害、ハッキングの可能性は?」


 映像を見ても現実味がなかった。しかし同時に異常検知システムがアラートを発し異常事態であることをいやおうにも知らされることになった。映像は紛れもない事実だったのだ。

 すぐにハンター協会上層部に連絡が入った。そして政府からはダンジョン近郊への緊急避難の指示が出た。自衛隊にも緊急連絡を入れた。しかしすでに遅かった。


 その後はモンスターが縦横無尽に動き回り民間地域にも被害が及び、通報を受けた警察が急行。

 しかし1階層のモンスターこそ拳銃で対応できたものの、2階層、3階層のモンスターは全く怯まない。拳銃だけでは倒れず厳しい状況。


 すぐさま投入された自衛隊が活動を開始した。

 装甲車とライフルによる一斉射撃。それによって2階層のモンスターの討伐もようやく進んだ。

 それでも3階層クラスのモンスターはなかなか倒れず、四方からの集中射撃でようやく沈黙させることとなった。

 民間人、警察、そして自衛隊員にも負傷者や犠牲者が出る、日本では管理システムが作動してから初めての異例の惨事となった。ダンジョン近くの街の一部が大きな被害を受けたのだ。


 幸い、横須賀基地が近く、自衛隊の即応体制が整っていたために被害は最小限で済んだ。

 だが、もしこれが東京や大阪のような都市部で発生していたなら――被害は計り知れなかっただろう。想像するだけでも恐ろしい話だ。


 すぐさま政府とハンター協会は緊急会議を開催した。

 対外的には「イレギュラーな事故」として発表されたが、内部では深刻な議論が続いた。海外の事例が本当だった。日本でもとうとうその事故が起きてしまった。今後は更にその事故が増えていくかもしれない。


 ダンジョン近隣住民の強制避難、管理体制の再構築、エネルギー観測の再精査など――議会は紛糾した。

 しかしながらダンジョン近隣住民の避難は現実問題としてかなり難しかった。日本では100以上のダンジョンがある。まだ被害が出ていない段階で避難指示を出すべきかどうか難しい問題だった。特に都市部でそのようなことをしたら都市機能が麻痺してしまう。

 更には管理体制の再構築も困難。そもそも原因が分かっておらず確実な対策がないからだ。エネルギー管理を現状以上に厳しくしたとしてもそれが対策になるかどうかも分からない。

 そして利権と責任の押し付け合いが渦巻き、結論は出ないままにむなしく時間だけがすぎていった。


 会議に出ていた朝倉も頭をかかえた。

「今はまだいい。世界でも単発でたまに起きる程度。しかし今後はこれが世界中で頻発する可能性もある。特に深層のモンスターが出てきたらとんでもないことだ。こんな利権争いしている場合ではないだろうに……」


 その問いに答える人間は会議の中にはいなかった。まだ日本では問題が1例しかなく現実味がなかったこともある。

 たまたまの例外が発生しただけ。対外的にそう発表していたが会議にいた人間たちの思考もその方向に向かってしまった。


 しかしながら現実には世界が静かに変化し始めていた。

 そして、その変化を真に理解し、次に何が起こるのかを正確に予測できる者は――まだ、誰一人いなかった。


 とりあえずダンジョンのエネルギー管理をやや厳しくし問題が発生した時の自衛隊の即時投入が決まった。その他、全てのダンジョンにおけるハンターの常時展開なども話し合われたがそれは都市部に限定された。都市部だけはダンジョンの入り口近くのモンスターを24時間体制で、常時、討伐することになったのだ。


 その後はハンターや自衛隊の武器関連の利権が動いていった。

 今後は大量の武器が必要……利権側は今回の事故を喜んでさえいた。まだ自分ごととして考えることはできていなかった。


 世界滅亡までの時計の針が確実に進んでいるのかもしれないのに……。

いつも読んで頂いてありがとうございます。毎日7時ごろ、20時頃の2話投稿を限界まで続けていく予定です。


ブックマーク、評価ポイント、レビュー、いいね、感想などもしていただけると励みになるかもよ?

その他、何らかの頑張れパワーをいただけると更に頑張れるかもです!


べ、べつに何も無くても頑張るけどね、、、 (^O^)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ