1-1 一瞬の輝き
普通のサラリーマンとして現実世界で生活していた田崎優。しかし、突然の交通事故によって死んでしまう。魔界での審判後、次の世界へ転生するが...
俺の名前は田崎優、といっても名前と違い俺は平凡だ。適当に親のレールに従って公立の中高に入って、そこそこ偏差値のいい地元の大学入って、今じゃ普通のサラリーマンだ。できるなら、中学の2年とか3年に戻って名も忘れた友達と場所も忘れた秘密基地で思いっきり遊びたかったなぁ...
「おい、なにやってんだよクソアマ!」
「あんたが先にぶつかってきて勝手に転がって自分の服濡らしたんでしょ!?」
...ここ治安悪すぎだろ...こういう喧嘩最近割と聞くんだよなぁ...メンタルもやられるからやめてくれ...あぁ、信号が青になったな。もうあんなの聞きたくないからわたるか...
「はぁ!?お前ガチでふざけんなよ?もう警察呼ぶわ。」
「なんでこっちが加害
ブーーーーーー!!!!!!!!
突然、まばゆい閃光とともに強烈な高鳴り音が聞こえてきたんだ。それで目が覚めると...
「あぁ、目覚めたか。」
「待ちくたびれましたよ。田崎様。」
「えぇ...?」
なんか閻魔大王らしき巨漢と天使らしき美女がいた。なんか、2人いることってあるんだな。普通どっちかがいて裁くもんだろ?
「あなたは突然の交通事故によって死亡してしまいました。25年間の人生お疲れ様でした。」
「あぁ?25年で死んじまったのかよ?この年齢から罪を犯す人間が多いってのに...」
「あー、えぇ...えっと、これから何をされるのですか?」
突然事故って目が覚めたらこれってどういうことなんだろうな。転生するのかな?それとも天国か地獄に行かされるのかな?まぁいいや、あんな平凡な人生あれから50年も行きたくないしな...
「あなたはこれから別の世界に転生するのです。天国や地獄に行ったりはしません。」
「あ、えぇ、自分の心がわかるんですか...?」
「そりゃ俺らは神様なんだから当たり前だろ?まぁ、俺らがその行く世界を決めるから覚悟しろよ?」
「あ、はぁ...」
まぁ神なんだしそれはそうか...
「あなたにはA-224世界に行ってもらうことになりました。」
「俺らに感謝しろよ?あそこはお前らの世界の異世界転生みたいなもんだぞ?3人前の人間が言ってたな、まぁあいつはほぼ地獄の世界に行かせたがな。ははは!」
「あ、ありがとうございます...」
「次の便はあと2時間半ですから、その間に近くの人生映画館や世界作成工場を見に行ってくださいね。」
あぁ、なんか空港みたいな感じなんだ...
「あぁ、あの飛行機の中で気絶はするが、それは次の世界に行くためのものだからな!」
「あ、わかりました...」
「では、右にある道に行けば標識があるので、それに従っていってくださいね」
「わかりました、ありがとうございました...」
「...ふぅ、あぁそういや閻魔さん、彼の次のステータス設計とかしましたか?」
「あぁ~...ちょっとトイレ行ってくるわ」
「...忘れてたんですね...」
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なんか話し声みたいなの言ってた気がするけどまぁいいか、しかし、本当に前いた世界の空港みたいな感じだな...歩くスロープがあるし。
「neifjn,,dw,i3inrfdn3?」
「i339rkk,smnsjkmqoi!jeifof3koko4,v????」
うわ、なんだあの奇形のやつ。会話できてるってことは同じ世界の人間なのか?あの...人間?もよくわからない眼鏡みたいなのつけてるし...というかこのスロープ、クソなげぇな...
~~~数分後~~~
あぁ、やっと終わったのか。まちくたびれた...
「こちらの人生映画館、現在720分待ちでーす。こちらの人生映画館、現在720分待ちでーす。できれは西側の別館をご利用くださーい」
720分!?12時間って、どれくらいまってるんだよ...というか、なんであのスタッフのやつ俺が聞き取れるんだ?まぁ、さっきの閻魔大王とか神様も日本語話してたし、そういう神とか天使とかは世界中の言語を話せるんだろうな...
あぁ、ここがA-220~A-229のところか...できれば同じ世界からきた人はいないのかなぁ...
見た感じいなそうだ...まぁもういいや、次の便が来るまで座って寝ておこう...
それにしても俺の人生なんだったんだろうな...なんか平凡すぎるというか、何もでかいことしてなかったなぁ...あの世界にまだいる俺の親俺が死んでどう思っているのかなぁ...あぁ、あのかわいい女の子に告白を一回もしておけばよかったなぁ...目に涙がたまる...
~~~数時間後~~~
「...なく、A-224、まもなく出発です。」
え!?まもなく!?やばいやばいやばい!乗り遅れたらどうなるんだ!?早くいかなきゃ!
「これってどうやって乗るんですか!?」
「あぁ、田崎優様ですね。ご搭乗ください。」
「あ、自分が田崎ってわかるんですね...」
「えぇ。快適な次の世界をお楽しみください。」
「あ、はーい」
えぇ...なんだかあっさりだな...まぁよかった、中学生からの遅刻ギリギリに起きる才能がここでも生きた。
そういっているうちに自分の席に座る。どうも席にはそれぞれの名前が記載されていたから、よくわからない文字だったりとかがあって不気味だったな。
こうして自分は次の世界、いや次の人生へと飛んで行ったんだ。
2つめの作品ということで、この作品が評判だったらまた続編でも作ろうと思います!