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現実より夢

年を取って気づいたことは、現実の体験より夢の方がよりリアルに感じることだ。理由はわからないが、夜中に起きたことより、夢の中で起きたことの方がより強く記憶に残っている。


記憶や感覚の衰えや、あるいは時間感覚の麻痺が考えられるが、検証する術がない。体験は一回だけだが、夢は繰り返し再現されているのかもしれない。あるいは、記憶の強さなのか。


記憶と現実の強さが逆転することは問題だ。普通なら、論理的あるいは時間的判断で補正できる。しかし、それが衰えれば、区別がつかなくなる。


古い記憶ほど強い。記憶が出てくるのは、直近の出来事を除けば、どちらかといえば古いものからだ。それを時系列的に判断して、適切なものを選んでいる。若いうちは直近の記憶域が多く、年を取ると少なくなる。脳の記憶領域自体がそのようになる。


時間的概念が崩れると、記憶の強さを時系列と誤認識する。老人性痴呆の特徴だ。逆に言えば、正しい時系列で物事を認識できる人は痴呆になりにくいと言えよう。

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