第十四話
「やっぱりちょっと考える。バイトの事」
私は直感で決めるのが苦手で、色々と考えてから決めたかった。
「そうだね、近場で考えたほうが良いかもね。もし一緒にバイトしたい時はいつでも言ってね。店長に伝えるから」
アカリさんはクレープを食べきると立ち上がった。
「ちょっとトイレ行ってくるわ」
「うん」
アカリがトイレから帰ってくるまでにクレープを食べきった。食べるのが遅いから迷惑にならないように早く食べた。自分のせいで人を待たせるのがとても嫌だったから。
「じゃあねー、また明日」
アカリさんとは乗る電車が別方向なので駅内で別れた。
アカリさんは一緒にいて、とても軽い雰囲気の人だと思った。それに比べて私はネガティブで余計なことを沢山考えるので駄目なんだろうと思った。
帰りの電車の中で服の事を思い出していた。
あのフレンチガーリーの服、可愛かったなぁ。頭の中でディスプレイに飾られている服を思い出していた。
全体が白を基調とした長めのスカートで袖が薄くシースルーになっている。あの服を着て西井君と一緒に歩けたらなぁ。少しばかりそんな妄想をした。
あと、バイトの事を考えていた。
近場で良いバイトがあるかどうか探してみようかな。最寄り駅の付近の店は知っている人が来たら気まずいから、三駅ぐらい離れた駅で探した方が良いかな。
でも、アカリさんとしたら私と一緒にバイトしたいから誘ったのかな。もしそうだったら断るのは悪いなぁと思った。
勉強も疎かにならないように気を付けないといけない。帰ったら講義の復習は忘れずにしないといけない。図書館に行って自分の勉強をするのを怠らないようにしないといけない。
本来の目的を見失わないようにしないといけない。毎日が急に忙しくなった。大丈夫かな……自分。
今日は服を見れて楽しかったけど、色々と疲れちゃった。




