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HSP少女とHSPカレシ  作者: なみだいぬ
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第十一話

 講義が開始される前に教授が毎回、出席を取る。その時に、あの“ぶつかった人”の名前が分からないかなと思って聞いている。

 いつも一番後ろの席に座っているので、いつ出席の返事をしているのか分からず、名前も分からなかった。


 授業の後とかにチラッと視界に入る時があるけど、いつも一人でいる様子が多かった。友達いないのかなぁ。他の人と話しているのをあまり見たことがない。教室を移動するときも一人だし。オリエンテーションの時はどうだったのだろう……。


 何故、一人でいるのだろう……。男の人は群れたりしないのかな……。

 もし私もヒカリさんに声を掛けられなかったら一人だったと思う。自分から友達を作ろうとしなかったと思う。その方が気が楽だし、学業にも専念できるし、余計な時間を取られる事もない。メリットが多いと思う。友達を作る為に大学に入ったのではないから。


 あんまり人と干渉したくないのかな……。でも、そんな男の人は今まで見たことが無い。

 逆にお喋りでチャラい人はよくいるけど。そういう人は上っ面だけな気がするし、疲れるからとても苦手だ。あの“ぶつかった人”が人と干渉しないのは何故だろう……。


 何となく一つの事が頭に浮かんだ。

 えっ、もしかしてHSP……? いいや、まさか……。

 自分が考えていた“一人でいる大学生”という事をあの男の人は実際に行っている。

 たまたまかな……。

 でも、HSPはこの人数で一人ぐらいはいてもおかしくはないと思う。違うこともあるかもしれないから、もう少し様子を見ようかな。


 小学生から高校生まで、私の周りにはHSPの様な雰囲気の人はいなかった。HSPは五人に一人って動画では言ってたけど、東河さんが言うように三十人に一人ぐらいの割合なのかもしれない。

挿絵(By みてみん)

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