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月が綺麗な場合じゃない  作者: せう
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三日目 その1

僕が奇病にかかり女体化してから三日目の朝


今日から普通に学校に通えるようだ


僕自身が普通ではなくなってしまったんだけどね


朝ごはんを済ませ、着替えをする


とはいえ、男の頃の制服を着るわけにもいかず


女子用の制服も届いていないので、ジャージ登校となる


あまり長くはない黒髪をとかしていると、チャイムの音が鳴り響いた


誠母「あら〜いらっしゃい いつもありがとうね」


葵「いえ、通るついでなので」


笑顔で僕の母と会話する彼女は、菊池葵(きくちまこと)


僕の幼馴染みで同級生、髪は長く黒髪で身長は多分150cm後半くらい


誠母「誠呼んでくるわね、まことー!」


僕は急いで玄関に向かった


僕の姿をみた葵は、驚いた顔をした後少し寂しそうな顔をした気がした


誠「おはよう、葵」


葵「え、あぁ、うん おはよう」


なんだか葵との会話がぎこちなくなってしまった


誠「行こうか、葵」


このぎこちない空気のまま学校に行くのは少し嫌だったが


葵「誠、ほんとに女の子になっちゃったんだね」


彼女は笑顔でそう言った。まるで僕を弄るように


誠「僕だってなりたくてなった訳じゃないよ」


僕は少し不機嫌になったように言ってみた


葵「というか、なんでジャージなの?」


誠「制服がないんだよ。男の時の着るわけにもいかないよね」


葵「そっか、私の貸そっか? いや流石にサイズ足りないか」


流石に僕も幼馴染みとはいえ、女子の服を着るわけには……


誠「別にサイズ違わなくても大丈夫だよ。一応もう、注文はしたしね」


葵「そっか、にしても誠はあんまり身長変わらないんだね。ゴリラみたいな人がちっちゃめな女の子になった例もあるから誠見るの少し怖かったもん」


誠「そんな極端な例があるんだね…」


でも確かに、その話を聞いてそんなに大げさに変わらなくてよかったと強く思った


葵「というか、誠 なんかカワイイね」


何を言ってるんだ葵は… まさかそっちのけが!?


葵「違うからね!? いや、その元々さ、どっちかと言うとカワイイ系だったから違和感ないなーって」


女子としては嬉しいんだろうけど、男の時の僕をなんだか否定されたような気がして素直に喜べなかった


葵「いやでも、高身長美少女ってやつ? これからモテ期来るんじゃない?」


思いっきり笑いをこらえ馬鹿にしたように葵は僕に言ってきた


誠「絶対バカにしてるよね あぁでも自分で言うのもあれだけど今の僕の顔は整ってたね 葵と同じくらいカワイイ自信あるよ」


葵「誠はナチュラルに照れること言うね でも、私よりカワイイ気がしてきた んー、元男子に負けるとかなんか屈辱だなぁ」


誠「葵は割と男子から人気あるし大丈夫でしょ」


葵「それ誰情報よ というかそういう話されるとなんか照れるなぁ」


誠「それは流石に機密情報 まぁでも、葵を狙ってる男子もいるんだよ」


葵「それは意外だったなぁ 男子とか誠と以外話さないから分かんなかったわ」


葵は人見知りをする訳では無いが、女子の友達が多いため男子はろくに近づくことが出来なかった


葵「そういえば、誠も実は人気ってほどではないけど好感度は高かったよ」


誠「え、そうだったんだ 全く知らなかった…」


僕はあまりクラスで目立たない方でよく男子の2~3人くらいと話している感じで、女子との関わりがあまりなかった


葵「…もしかしたらさ、誠が女の子になっちゃってショック受けてる子もいるかもね」


その言葉で、その様子で、一体誰のことを言ってるのかはすぐに分かった


でも、これは触れてはいけない話だ 気付かないふりをするのが僕の唯一できる気遣いだ


誠「そうかもね でも、同性になったんだしそんな人がいるなら仲良くして欲しいな」


それからは本当にたわいのない話をした


二人の関係は変わってしまったけれど、そして歪な形になってしまったけれど、僕はこの関係を終わらせたくはなかった


僕の中で一つ決意をした所で、僕らの通っている高校が見えてきた



次の話から学校パートです。お許しください

筆も話の進行も遅くて申し訳ないです。

会話の書き方があまり分からないので、SSみたいな書き方をしております。ご了承ください

この話で大体の1時間くらいしか進んでません

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