第2話 脱獄計画
第2話なのです!
今回は前回に比べて量が増えているので、暇な時にでもお読みくださいませ!
少女はまず、いかにして脱出するかを考えた。
勿論、牢獄国家なので、簡単に突破できるような
脆い警備体制などしていない。むしろ、脱獄者が
出ないようにするため、徹底された監視体制が敷
かれている。さらに、その監視者も一時的に独房
の外に出ている者に過ぎず、仮に脱獄させてしま
ったとしたら担当者は物凄い量の刑期を加算され
る。だからこそ脱獄者は少なく、脱獄したとして
もすぐに捕らえられる。
しかし、少女はそのシステムの至極当然にして致
命的な欠陥を知っていた。この牢獄国家内にも通
貨は存在しており、貢献に応じて電子通貨という
形で与えられる仕組みになっている。だが、監視
者への賄賂を防ぐ為、他人への譲渡は出来ないよ
うになっている。しかし、その規則にも、もし所
有者が亡くなった場合、所有者が予め決めておい
た者に与えられるという穴がある。これは元々、
肉親や親しい友人に遺産として分け与えるための
ものだったが、監視者に与えるようにしておけ
ば、賄賂が可能になるものになる。
少女は、この穴を利用して、監視者の目を一時
的に無いものにして、大勢の牢獄から解放された
人間がいる所で騒ぎを起こそうと目論んでいた。
しかし、1つの問題が、実行に至らない重要な欠
点を示していた。それは、どうすれば自分が亡く
なったことにできるのかという問題だった。
悩んだ末、少女はとある貢献活動を利用すること
にした。
お読みいただきありがとうございます!長ったらしい説明文ばかりになってしまいましたが、この世界観を少しでもお分かりいただけたなら幸いですー!
次回も頑張ります!