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魔王の座  作者: ぺけ丸
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第零話 赤い雪

僕は1人だった。


そしてそれは寒い、雪の日だった。


隣には女の死体と赤い水たまり。


「おかぁ…さん。」


衝動的にそう呼びたくなる。


返事は返ってこないのに。


それでも呼びたくなるものだった。


雪の中の静寂は女の死体を違う世界へ連れ去ってしまうようで。僕は怖かった。


1人は怖かった。


取り残されたのはなんで。


なんで…


そう、そうだ…


理由ならお父さんが…


あれ。


「お……父さ………ん。」


何も思い出せない。


隣にある赤いのは何。


降ってる白いのは何。


ここは何。


僕の感じたあれは何。


僕は何。


そう考えていたら私の意識は真っ白く染まって行った。


隣の赤いものと切り離されるように。



















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