表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/34

3:、妹、来襲す その5

「それじゃね、アンザーク」


 ジークリットが手を振って、エロイーズと戦闘用ゴーレムを連れて出ようとする。


「あ! そうだ!」


 ドアを閉めようとしたジークリットが慌てて、ベッドに寝転んだアンザークを見る。


「この子の名前聞いてなかったね」

「ううっ……名前なんぞ、ないぞ。だいたい、そいつは――」


 戦闘用ゴーレムだと言おうとして口をつぐむ。それを言えば自分の正体がバレると気づいたのだ。


「え? あ……ひょっとして、この娘も名前が……」


 が、ジークリットはそれを別の意味に解釈して、こちらも口をつぐむ。


「それじゃ、わたしがつけてもいい?」

「……好きにしろ」


 ジークリットは戦闘用ゴーレムに屈み込むと、ジッと見て、腕を組む。


「だったらね~。ようし、サナラちゃん! どう?」

「……サナラ。了解。個体識別名サナラで登録」


 いきなり無表情になって戦闘用ゴーレムはつぶやいた。


「こたいしきべつ?」


 意味不明な表情でジークリットは眉を寄せる。


「気に入ってくれたのかな?」

「喜んでるで、多分。なあ?」


 エロイーズが戦闘用ゴーレムに恐る恐る訊く。正体を知っているだけに腫れ物にさわるレベルだ。


「ええ、気に入ったわ」


 戦闘用ゴーレムは元に戻ってお嬢様っぽい笑顔を浮かべる。


「ん。よかった。じゃあ、行こっか」


 ジークリットはうなずくと、三人で男子寮を後にした。


「なんなのだ、あの戦闘用ゴーレムはーっ!? ううっ……」


 アンザークはまだ腹を押さえてベッドに突っ伏したまま、呻きのような叫びを上げた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ