反撃の狼煙
小学生になり早くも5年。
前世の記憶について調べてはいるがまだ何も分からない。
海外の文献も調べたいが目立つ行動は控えたい。
暴露た時の言い訳が出来そうもないからだ。
せめて中学生なら多少難しい英語が読めても特に目をつけられたりはないだろう。
それまでお預けだ。
ところでそもそもこの記憶は本物なのだろうか。
私の唯の妄想では?
そんな疑いが湧いてき始めている。
登校し自分の座ると隣の席に座る彼女、正印真奈が話しかけてくる。
「今日分かってるわよね?」
「ん…漢字テストの返却があるな」
「そうよっ!いっつも大人ぶって余裕そうなアンタも今日限りね」
今日も彼女から勝負を仕掛けられた。
小学生には負ける訳がないのでここまで全戦全勝だ。
だが彼女も威勢が良いだけな子では無く、努力をした上での自信を持っている。
「今日は負けた方がどうするんだ?」
「そうね…。校庭の真ん中で愛を叫ぶで」
何故そのチョイスなのか。
「まーた今日も勝負してるのか?百合子にはお前じゃ勝てねぇよ」
前の席に座る永崎祐太が言った。
「それも昨日までの事よ。今日は私が勝つ。って言うか私にも負ける人に言われたくないんですけどっ」
「なんだと?じゃあ良いぜ。実は俺も漢字は強いからな。勝負しようぜ」
「受けて立つわ。まっ、私が勝つけど」
「今日も変わらず仲が良いなお前達は」
「良くないわっ」
「良くねぇよ!」
綺麗なハモりだ。




