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異世界に逃げ込んだ犯罪者をPKするのが仕事です――ヒデンスター・ノヴァで命を狩る者  作者: 鳩夜(HATOYA)
第二部 序章 レベル10の先へ行くまでに

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82/118

EP82 先へ行くのは

「逆に……俺以外の二人で行くか……?」


「先導者がいかんでどうする!」


 キューイが即座に否定した。


「ただ、ここで話し合っても平行線な気がするのう……。仕方がない、もう一つを取りに行くぞ」


「え、神器化結晶石ってまだあるのか?」


「ある。北部レベル10エリア──神滅の聖域の最奥にな」


「北部……あの方向はまだ一度も行ってないな……」


 キューイは真剣な目で俺を見据える。


「ハトヤ、統合が済んでから一週間後にはグローバル世界に行けるようになる。そのタイミングで、お前だけドワーフの抜け道を使って先に行くのじゃ」


「じゃあ、キューイは……?」


「わしはネフィラと神滅の聖域を目指す」


「え……わたしも……?」


「なら俺も行くよ」


「駄目じゃ!」


 キューイは声を張り上げた。


「行けるようになった瞬間、百年のカウントダウンは始まるんじゃ。遅れれば遅れるほど不利になる!」


「そう……なのか……」


「それに、神滅の聖域へ向かう途中で“二人で開けねばならん扉”がある。ネフィラ、そのためにお主はついてこい」


「ええ……」


「ええじゃない!」


 ネフィラは口を尖らせてこちらを見た。俺は小さく息を吐く。


「ネフィラ、本当にごめん……キューイについて行ってくれないか?」


「むー……」


「ほら、開拓ってことはさ、みんなで暮らせる家とかも必要だろ?」


「……まぁ、そうじゃな」


「だったら、ネフィラ。俺、島で大きな家を作って待ってるよ。だから……頼む」


「ハトヤと……同棲……!」


 ネフィラの目がきらりと輝く。


「わかった! キューイ、行こう!」


「ハトヤの言うことは素直に聞くんじゃな……」


 キューイが小さくため息をつく。


「よし、ネフィラ! 準備をしたらすぐに行くぞ。目標は一年での帰還じゃ!」


「わかった……!」


「ハトヤ、それまで島の開拓は任せたぞ! あと、天力の修行も怠るなよ!」


「ああ、わかってる。任せておけ!」


 そうして、キューイとネフィラは足早にその場を後にした。

 静かになった空間で、俺は深く息を吐く。


「一週間後、か……」


 とりあえず、この状況をラフリットに報告しておかなければならない。

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