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切断処刑 暗殺ミッション②  作者: 牧太 十里
9/18

九 霧島殺害捜査

 それから三日後。十二月三十日、木曜、午前十時。

 大田区の廃工場の階段下から男の変死体が見つかった。

 指紋から、死亡したのは元警視庁警視で課長の霧島修とわかった。霧島は鼻と耳と舌を焼き切られ、手を潰され、股間部を引き千切られ、高所からパイプ椅子ごと落下したらしく、腰と背骨を骨折していた。

 大森警察署の検視官は、江東区の廃工場で見つかった変死体と殺害の手口が同じだと説明して、大森警察署の池上涼太警部にタブレットで江東区の現場画像を見せた。

「同一犯による三人目の犠牲者だな・・・」

 池上警部は検死官の説明を聞きながら これで、捜査本部が警視庁に移ると思いながら警視庁本部に連絡した。



一時間後。

 警視庁捜査第一課の東条肇課長(警視)が部下を率いて現場に現れた。

「今後、江東区に発生した事件と本件は我々が担当する。

 本件の捜査本部は大森警察署に設置する。

 大森署員は、全員、現場周辺の聞き込みにあたれ。

 すぐにゆけ!」

 池上たち大森警察署の刑事たちは現場を追われ、周辺の聞き込みを指示された。


 あんなボンクラに、事件を解決できるものか・・・。

 池上はそう思いながら、部下を連れて現場を出た。


 江東区の事件同様、本件も、物的証拠も遺留品も発見されなかった。

 そして、江東区と大田区の事件の捜査本部は、警視庁本部へ移された。

 あまりにも早い捜査本部の移管に、大森警察署の池上たちは驚きを隠せなかった。

 事件を本庁へ移さなければならない事情が出た。そうに違いない・・・。

 池上は刑事たちと共に、そう推測していた。


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