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星空の恋心 前編

 リージア達が艦内に居る頃。

 他のアンドロイド達と傭兵は、夜中になった事で後始末を一度中断。

 生き残った彼らは、ギルドで打ち上げを行っていた。

 適当に楽器を鳴らしているかのような演奏に、バカ騒ぎする傭兵達の声が辺りに響く。


『ヒャッフォォォォォ!!』


 生き残りと勝利を肴にしつつ、仲間達の犠牲を払拭するかのように酒瓶を開けていく。

 正に浴びるように酒を飲んでおり、開始十分程度で床は酒でびちゃびちゃだ。

 普通であれば静止役の人がギルドに常駐しているのだが、今回はそんな人は居ない。

 タガが外れている事もあり、みんな好き勝手に飲んでいる。


「うるさ」

「人間の、飲み会?ってこんな感じなんでしょうか?」

「さぁね、てか、さりげなくヘリコニアだけ混ざってるよ」


 アンドロイド達は出発できないという事も有り、半ば強制参加させられていた。

 慣れない人間達の打ち上げ模様には、流石について行けていなかった。

 何故か混ざっているヘリコニアを除いて。

 彼女だけは、この賑やかな空気が楽しいらしく、ドレス姿になりながら滅茶苦茶馴染んでいる。

 間違っても酒を飲んでしまうような事が無いか、それだけが不安では有った。

 因みに、しっかりとフォスキアも混ざって何時も以上に酔っている。


「どうしたのよ?折角だし、貴女達もたのしんだらどう?」

「お構いなく、水以外飲めないアタシらが行っても、仕方ないじゃないかい」

「そ、そうだったわね、ごめんなさい……でも、あの子は楽しんでるわよ」

「アイツはバカ騒ぎが好きなだけだ」


 折角の祝宴だというのに、隅っこに居る彼女達を気にかけたフォスキアだった。

 しかし、彼女達は酒を飲む事も酔う事もできない。

 そのせいで、この空気に入り辛い事を思い出した。

 と言うより、彼女達はこんなにバカ騒ぎをするという発想が無いというのが一番の理由だ。

 大戦時でも騒ぐのは人間達だけで、彼女達は戦いが終わればすぐに牢獄とも言える格納庫に収容される。

 そのせいで、どういう風に混ざれば良いのか解らないのだ。


「あ、そう言えば、その……り、リージアは、どこに?」

「……アイツなら、ゼフィランサスと話があるとかで、あの船だよ」

「今ここに居んのって、昨日の戦いで無事だった奴らだけだしね、他は治療してもらってるとこ」


 予想通りの質問に、レーニアはため息交じりに答えた。

 今リージアと一部アンドロイド達は、全員乗艦している。

 ここに居るのは、オメガチームの四人だけ。

 レーニアとブライトは、ずっと後方に居たという事も有って無傷。

 ホスタとヘリコニアの場合は、すぐに修復できるレベルの軽傷で済んでいた。

 他の面々はロクな補給や修復を受けられていなかったので、モロモロを含めて治療を行っている。


「腕切り落とされた子とか居たけど、無事なの?」

「ヴァーベナさんが居ますので、恐らく大丈夫かと」

「ヴァーベナ?あの腰が低い子?」

「はい、彼女の型番はMA-2214-05、つまり、アンドロイドや人間の治療に特化した機能を持っています、戦闘力は低いので、何時も後方からの射撃に徹していましたね」

「へ~、何か意外ね」


 ヴァーベナの役割は、現地での治療。

 いわゆる衛生兵であり、彼女に修復を任せていれば問題は無い。

 フォスキアからしてみればかなり弱腰な印象だったので、意外な能力に驚いていた。


「システムの方は完全に掌握したからね、医療設備はフル稼働できる、数分もあれば治せるだろうね」


 説明を挟んだレーニアは、先ほど見た艦内を思い出した。

 前の宇宙艇とは大きく異なり、工場の生産ラインと呼べるような施設が広がっていた。

 数百もの魔物を艦載していただけに、必要無い設備の方が多い。

 修復作業が失敗する事は、まず無いと言える。

 そんな話しをしていると、ギルドの扉が開かれた。


「お、噂をすれば何とやら」

「おう!主役ご一行のお出ましだぜ!!」


 傭兵に一人もギルドへ入って来た人物が誰か分かったらしく、酒瓶を掲げながら叫んだ。

 彼に続くようにして、ギルドへ入って来たゼフィランサス達へと次々酒瓶が向けられる。

 彼女達の傷はすっかり癒えており、まるで新品のように輝いている。

 しかし、傭兵達のテンションには付いて行けず、半笑いで手を振る程度にとどまってしまう。


「あら、本当に治ってるわ」

「流石の隊長でも、この空気だけは慣れないようですね」

「てゆーか、ヘリコニアがテンション高すぎなだけっしょ」

「それも有りますね」

「……」


 冷や汗をかきながら傭兵達に絡まれるゼフィランサス達を前に、フォスキアはよく目を凝らした。

 アンドロイド部隊のメンバーは、基本的な外見は皆同じ。

 おかげで数が揃うと、あまり区別がつかない。

 酔っているせいで余計に分かり辛いが、入店して来た者達の中にリージアの姿が無いのは確かだ。


「ねぇ、貴女、リージアは?」

「ん、ああ、アンタか、悪いがアタイは知らないね、船から降りる前から姿は無かったよ」


 見分けがつかないで適当に話しかけたのは、他より少しガタイの良いベゴニア。

 彼女も前線で守りを固めていたので、結構な損傷を受けていた。

 ずっと修復中だったので、リージアが欠席している理由は知らなかった。


「アイツとモミザなら、来ないって言ってたな」

「え、何でよ?」

「こういう空気は苦手なんだと」

「……成程」


 彼女を見かねたのか、ゼフィランサスはリージアが欠席の理由を口にした。

 この宴会は、言ってしまえばリージア達への感謝も有る。

 つまり、リージアが嫌う状況になってしまうのだ。

 英雄として扱われるのを嫌がる姿を間近で見ていただけに、フォスキアは内心諦めた。

 少しショックを受けたフォスキアは、酒瓶から直に酒を飲み始める。


「プハ、確かにリージアって、英雄扱いされるのが嫌いみたいなのよね、前の町でも空砲撃って住民の事追い払ってたし」

「何をしているんだアイツは」

「ん~、あの子なりの善意?かしらね?半分以上空回りしてたけど」


 以前にもリージアが英雄扱いされた事を拒んだ事を語られたゼフィランサスは、冷や汗をかきながら苦い笑みを浮かべた。

 彼女が不器用すぎて半分以上空回りしていた事も思い出すフォスキアだが、リージアとしては英雄の称号さえなくなればそれで良かったのだろう。


「……ま、それはさておき、ちょっと良いか?」

「え?」


 他の傭兵には聞かれたくない話だったので、ゼフィランサスはフォスキアを連れて外へ出ていく。

 長話になる事を覚悟するべく、フォスキアは新しい酒瓶を手にしながら外へ出る。

 戦火が無くなり、夜の静けさと薄っすらと涼しい海風が二人の事をなでる。

 焦げ臭さと潮の香りが混ざった変な臭いだが、綺麗な星空が嫌な空気を少しだけ緩和してくれる。


「アイツからの伝言が有る」

「伝言?」


 閉められた扉に寄り掛かったゼフィランサスは、欠席したリージアの伝言を思い出す。

 話しの経緯としては、やはり民間人であるフォスキアをこれ以上同行させるのはどうか、と言う物から始まった。

 その後で撤退云々の話となり、今に至る。


「実は、これ以上民間人のお前を連れて行く訳にはいかないと、リージアに進言したんだが、その答えを伝えてほしいとな」

「そ、そう(もしかして、これ以上連れていけないとか、かしら)」


 少し不安な表情を浮かべるフォスキアだったが、置いて行かれる理由もわかる。

 色々と事情を知っているとは言え、結局部外者である事に変わりは無いのだ。

 しかし、ゼフィランサスも同じように残念そうな顔を浮かべた。


「今後も同行してほしい、という事だ」

「……え?」


 同行してほしいという言葉に、フォスキアは思わず酒瓶を落としそうになった。

 何しろ、今度こそお払い箱になるかと思っていたのだ。

 モミザが言うように、リージアは個人的な感情と言うより利用できるから愛想を良くしていたというのは、何度か感じていた。

 これ以上の利用価値が自分にあるか分からなかったので、半分諦めていた。


「そんな表情になるのもわかるが、アイツ曰く『悪いけど、フォスキアは今後も私達に必要なの、ここに置いて行く訳にはいかないよ』だと……」


 リージアが何を言っていたのか、当時のセリフを再生させながら伝えた。

 撤退ではなくこのまま基地の奪還に移るという話の後でこの話をしたので、ゼフィランサスは渋々了承。

 欠席した彼女の代わりに、こうしてゼフィランサスが伝えに来た。

 ため息交じりに話すゼフィランサスの耳に、『ガシャン』と言う音が入り込む。


「……」

「お、おい、どうした?」


 ゼフィランサスの目に入り込んだのは、口元をピクピクさせながら顔を耳まで真っ赤に染めていた。

 持っていた酒瓶も手放しており、地面に落ちて割れている。

 すっかり硬直してしまい、心なしか顔から煙も出ている気がする。


「……おい」

「ふぁ!」


 ゼフィランサスは、フォスキアのホホを軽く叩く。

 そのおかげで、フォスキアの意識は戻った。


「え、ええっと……り、リージアが、そう言ったの?」

「……ああ」

「へ、へ~、そ、それは、は、はは、しょ、しょうがないわね~、あの子は」

「……」


 しょうがない等と言っているが、フォスキアの顔は完全に喜んでいる。

 そんな彼女を見て、ゼフィランサスはフォスキアの気持ちを悟ってしまう。

 今日に至るまで見て来てそれらしい気はしていたが、今の態度を見て確信した。

 フォスキアがリージアに気が有るという事を。


「ふふふ~」

「……愚かなものだ」


 完全に浮かれているフォスキアを前にして、ゼフィランサスは思わずつぶやいてしまった。

 彼女達の世界では、アンドロイドに恋をするような者は基本的に居ない。

 と言うより常識的に考えても、恋愛対象として見るのは相当おかしい。

 言ってしまえば、マネキンやフィギュアに本気で恋をするような物だ。


「お前、本気でリージアに惚れているのか?」

「うぇ……え、えっと」


 ゼフィランサスに訊ねられたフォスキアは、身体をモジモジさせた。

 艦内でリージアの弱みを見てから、好きと言う気持ちは更に膨れ上がっていた。

 意外と可愛い一面には、心を打たれてしまった。


「そ、そうね~、結構可愛いし、器用に見えて不器用な所とか、何か良いわよね」

「……そう言う話をしているんじゃない、好きか嫌いかの二択だ」


 恋バナでも始めたのかと思っていたフォスキアだったが、すぐに否定されてしまった。

 ゼフィランサスは、好きか否かの二択を聞いているだけ。

 なんとも淡白な言葉に、フォスキアは赤くしていた顔がただの酔った赤みだけに戻る。

 割れた瓶の代わりにスキットルを取りだすなり、その中身を飲み始める。


「プハ……好きよ、いけない?」

「……そうだな、諦めろとだけ言っておく、所詮私達はアンドロイド、それも異世界のな、結ばれる事の無い想いなんだからな」

「……解ってるわよ、そんな事……でも、せめてあの子の目的が達成されるまでは協力するつもりよ」


 正論を突きつけられたフォスキアだったが、そんな事は百も承知。

 もう好きだという気持ちだけは、もう止められる気がしない。

 恐らく金輪際現れる事の無い、自分の理解者なのだから。

 だからこそ、今回の件には彼女がノーと言うまでは着いて行くつもりだ。


「(本当は、あの子の世界まで付いていきたいんだけど)」

「そうか、だが、アイツが連れて行くと言った以上、私はアイツに従う必要がある」

「え、何でよ?貴女って確かあの子より序列が上なんでしょ?」


 本音を考えているフォスキアの耳に、違和感の有る言葉が入り込んだ。

 話を聞いていた限りでは、リージアよりもゼフィランサスの方が上の存在と言うのを感じていた。

 それなのに、彼女に従う必要があるというのが分からなかった。


「本来はそうだ、だが、今のアイツはとある事情から我々の指揮を行う地位にある」

「とある事情?まぁ軍の秘密に首を突っ込むつもりはないわ、でも、随分嫌な顔するのね」

「……コイツは、お前も関わる事になるだろうから、話しておいても問題は無いな」


 秘密に耳を傾ける気は無かったが、ゼフィランサスの嫌そうな顔には首を傾げてしまう。

 彼女の脳裏に過ぎるのは、部隊を壊滅させたプロトタイプ。

 恐らくゼフィランサスの世界の住民相手にも、最高機密として取り扱われかねない存在だ。

 同行する以上は見る事になると思われるので、この際秘密にする事なく話す事にした。


「アイツの目的は、我々を壊滅させたアンドロイドの破壊だ」

「え、アンタ等あの機械魔物どもに負けたんじゃ」

「アイツ等に後れを取るような我々ではない、その奥にいた実験機だ」

「実験機?」


 機械魔物達は、調査チームの作ったE兵器で対処しきれていた。

 問題なのは、その奥に居たプロトタイプなのだ。


「我々同様のアンドロイドだが、最初からE兵器として作られた機体だ」

「つまり、魔法で動くアンタ等って事?」

「そう言う事だ、どういうワケかは知らないが、リージアの奴はソイツを殺す事に執着している、だからお前の力も必要なんだろう」


 リージアが撤退しようとしなかったのは、任務だから、と言うのもあったのだろう。

 しかし彼女の目には、確かな覚悟と殺意が宿っていた。

 一種の執着や執念の類が無ければ、そんな目はできない。

 だからこそ、事情を知っているフォスキアが、今のリージアには必要なのだろう。


「そう、でも嬉しいわね、忌み嫌われる私の力が役に立つんだもの」

「嫌われる?」

「ええ、あの子が気を使ってくれて、貴女達には話していないのだけど……」


 自分の能力を打ち明ける前に、フォスキアは一度ギルドの方を確認した。

 扉はピッチリと閉まり、中ではバカ騒ぎがまだ続いている。

 扉の近くにも気配は無く、傭兵の誰かに聞かれる心配はない。

 話す度にこんな確認をしなければならないような物が、好きな人の役に立つのは本当に嬉しいと思えてしまう。


「私の中には、悪魔が封じられているのよ」

「な、何だと?」

「疑うんなら、これでどう?」

「ッ」


 ゼフィランサスへ手を伸ばしたフォスキアは、その腕だけを変異させた。

 黒曜石のように鋭く美しい輝きの爪に、白と緑のグラデーションのかかった羽毛。

 一瞬にしてそのような変化を遂げたという事も有り、ゼフィランサスはなんのトリックでもない事を認めざるを得なかった。

 落ちた数枚の羽毛を一枚拾い上げ、本物である事を確認する。

 裏付けをされるゼフィランサスの前で、フォスキアはすぐに腕を戻す。


「……だから、私はあまり人とつるまないのよ、私みたいな存在は忌み嫌われるべき存在だから、気づかれないようにしないといけないのよ」

「成程、アイツが妙にお前を気にかける理由が何となくわかった」


 ゼフィランサスに怖がられる事を警戒しながらも、フォスキアは自身の事を打ち明けた。

 幸いゼフィランサスも忌避するような表情は浮かべず、羽も指を弾きながら捨てた。

 その事に胸をなで下ろすフォスキアだったが、ついでに今の悩みも考えてしまう。


「おかげで、その悪魔の力を使えるのよ、その内の一つがテレパシーよ」

「テレパシー、まさか、あの船を見つけたのは、その能力か?」

「ええ、似たような技術が使われているから、協力してくれって」

「そうか、随分便利な能力を持っているな」

「そうでもないわよ」


 スキットルの中身を少し飲んだフォスキアは、ゼフィランサスの言葉を否定した。

 傍から見れば、テレパシーと言うのはかなり便利に思える。

 しかし、フォスキアのテレパシーはかなり融通が利かない。

 範囲内に居る人間の思考は、際限なく拾ってしまうのだ。


「近くに居る人間の思考は、勝手に全部拾っちゃうから結構不便よ、こうしてお酒を飲んで頭を鈍らせておかないと、気分悪くなるのよ」

「そうか、難儀だな」

「ええ、でも、一番難儀なのは、あの子の思考が拾えない事よ……」


 悲しい表情を浮かべながらスキットルを見つめるフォスキアは、今の一番の悩みを口にした。

 最初にリージア達と行動した時は、思考が拾えない事には喜んだ。

 しかし今となっては、その事が一番の悩み。

 自分の事を滅多に語らない性格のせいで、余計にリージアの考えている事が良く解らない。


「一番知りたい人の事を知れない、そのクセ知りたくもない思考ばかりが流れ込んで来る、本当に嫌な能力よ」

「そうか……だが」

「だが?」

「初めて認めてくれたのがアイツじゃなくても、お前は好意を寄せたんじゃないのか?」

「……」


 真剣な表情のゼフィランサスの質問に、フォスキアは答えられなかった。

 時間さえも動くのを忘れてしまったかのように、二人の空間は重くどんよりとしてしまう。


「たいちょぉぉ!この人達酔っ払いすぎですぅ!」

「おい!ウチのもんに手ぇ出すなよ!」


 その空気は、涙目になりながら助けを呼びに来たヴァーベナによって打ち破られた。

 彼女に連れられ、セクハラ紛いの事をされかけている隊員達を助けるべく、ゼフィランサスはギルドへ戻る。

 酒を傾ける事さえ忘れ、立ち尽くすフォスキアを残して。


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