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インテリジェンスゴブリン  作者: イノマイ
プロローグ
8/49

追放

 計算したら小4ってかなり無理があった。矛盾があっても許してください。

 翌日、思ったより成長せず小2くらいになった。

 受精卵の時は受精直後から急に成長して280日が2日くらいで産まれたから140倍、更に【魔力操作】【集中回復】で少なくとも21倍になっている事になる。ナレッジゴブリンの成長速度をたかく見積もって8年、ヤバい成長速度じゃん、なんで小4とかふざけた事抜かしたんだ俺。

 まあとりあえず、もうそろそろ俺が処理される時間だ。そろそろ長老ゴブリンが……。


「そろそろ時間です。心の準備は整いましたでしょうか?」


 そう言って、部屋を仕切るのれんの用なものから出てくる長老ゴブリン。


「もちろん、とっくにできてる。」


 そう言ってみる。しかし長老ゴブリンは首を傾げる。


「――様なにをおっしゃっているのでしょうか。」


 そうだったのか。言葉を聞く時は翻訳してくれるが、話す時は翻訳してくれないのか。それじゃあ、スミレさんさっき言った事、さっきまで通り訳をつけてくれ


<わかった。>


<訳 もちろん、とっくにできてる。出る時にやった方がいいことってありますか?>


「それでは、出来るだけ準備品を入れたバックを出来るだけ、隠してください。処分する際に、疑問は出ませんが、不満は出ます。それと外に出てからは少し足元がおぼつかない様な演技をしてください。」


 その言葉に、俺は頷く。


「では、出発です。」


 そう言って、外に出される。真っ直ぐ歩かない様に注意し、少し腕のところを押さえ、暴力を受けた様な演技をする。

 それをたまたま見ていた他のゴブリンは、因果応報とでも言いたげに嗤っている。なるほど、暴力を受けたふりをしなければ、通りがけに鳩尾ぶん殴られる位はされていたかも知れない。

 そんな調子でちょっとした悪意に晒されながら門の近くまで歩いていく。

 そして門までついた頃、長老ゴブリンは大声を上げる。


「皆の者、この者は我々が最も忌み嫌う人に近い容姿を持って産まれてきた。

 この子は忌み子である。我々の村から追い出し、我々の神に忠義を捧げようではないか!!」


 その言葉を聞いて、村民は恨み、憎悪といった感情を俺に向けて、声を上げる。

 私の子供を返せ、お前らなんか死んでしまえ、といった言葉が聞こえてくる。その中で、隣から、


「走って逃げてください。この村に絶対に戻ってはいけません。」


 その言葉を聞いて走る、そして少し離れた森に入る。

 さてこっから生きていかないとな、とりあえずゴブリンの村から離れて、打製石器の槍でも作るか……


 あまりいい気分ではないな。でも、切り替えるしかない。

 さて、頑張ろう。とりあえず長い草と石と木の棒探すとこから始めよう。



〜3時間後〜



 出来た!!

 そう言って誇らしげな顔で見つめる、石と石で打ち合って出来た無骨な石器に長い草で作った紐を木の棒と繋げて結んだ槍。

 思いっきり振ったり、自分の肉に当てて外れたりしないか確認する。

 しかし思った以上にすぐ終わった。じゃあ、ハリネズミでも探しに行くか。

 そう言って周りを少し探したところ、そこら辺にはぐれだろうか、単独でいるハリネズミがいた。

 罠でも張った方がいいだろうか。いや、こう考えてたら待ちぼうけの様な事になるのが目に見えている。突撃しよう。

 そう考えて、ハリネズミに突撃していくのだった。

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