フェンタニル
橙翠 華純がもし作中世界に顕現するとしたら
橙翠 華純 種族 人間 世認 神 タイプ エネルギー貯蓄型
フレーバーテキスト
新たなる神、神成らざる神が顕現した。祝福と恐怖を持って畏敬せよ。創世の神を上回る力を持った新生の神である。
スキル
多重人格 適応 双極 睡眠 パニック 依存 酩酊 オーバードーズ 暴食 色欲 強欲 憂鬱 憤怒 虚飾 怠惰 傲慢
理想
「オーバードーズ」
日誌、実験八つ目。彼女は日に日に目に見えてわかるほど衰弱している。美しかった所作の一つ一つは失われて、ガリガリに痩せ細り、双極性障害が発現したのか気分が悪い時と良い時の差が激しい。たまにパニックになったかのように発狂して、押さえ込まれると「仕事」の時以外出て来なくなった。私の華澄は失われてしまった。
今日の仕事だ。
今までの実験で行ったことは、軽度の人格否定、薬物による不安感の増幅、適応障害の誘発、飲酒によるアルコール依存化。などだった。まだ中学生の彼女にこれだけの事をして正常に働いている彼女はきっと人間では無いのだろう。その事を今日も認識して少し楽になる。
これまでの実験で感情の上下が激しいとエネルギーがより大きく現れることがわかっている。
だからこそ。今回の実験は簡単な物だ。薬物の投与。より簡単に言えばフェンタニルの投与である。
目的として依存性による強力な感情の上下、更に薬物投与によるエネルギーのこちら側による引き出し。がある。彼女にとっては楽な部類だろう、そう思うことにする。
あれは人類にとって有益な資源だ、心を痛める必要はない。最近いつも頭の中でそう言い聞かせている。
実験開始 実験は改竄が万が一にも発生しない様にわざわざデジタルアーカイブガラス――最近は石英ガラスと言ったか――に保管されている。以下、その再生データを示す。
鉛と鉄、ゴムなどと言った放射線や電気単純な暴力、変わり種では音すら漏らさないような加工が施された壁も存在する。そんな部屋に病的なまでに従順な服のみが綺麗な少女が人当たりの良さそうな顔をしたこれまた病的なまでに研究者のような風貌をした男に連れられて入ってくる。その研究者は複数居て、そのうち最後列の研究者二人は様々な医療器具を持っていた。錠剤、粉末、煙草、注射器、中には輸血パックのような袋の中に大量の、言及することすら悍ましい液体が入っている。
今回使用するのは錠剤でそれをさらに4分の1程度まで小さくした姿をしていた。
研究者は過分に言わずとも幼気な姿をした少女を取り囲み、最後列にいた研究者の為に円を割り、中に迎え入れた。そして一酸化ニ水素と不純物の集合体――平たく言ってしまえば水である――を周到に用意していて、錠剤を口の中に押し込み水を口の中に含ませて最初に姿を現した研究者が命令されていないせいで錠剤と水を含んだままの少女の前に移動して命令する。
「全て飲み込め。」
淡々と、努めて押し殺して心の機微に疎い、若しくは余裕がない人間であれば気づかない様な声で命令した。
命令されたことに淡々と従う少女はその従順な姿で全ての研究者の顔を性的興奮の笑顔へと歪ませながらそんなことすら眼中に無いらしく支配欲を滾らせる所作、姿をしながら無感動に嚥下する。その後列を作り、研究者達は音の出し方すら忘れたように、衣擦れの最小限の音でしか薬物の嚥下により幸福と快楽の甘ったるい絶頂に声をあげている少女を刺激せず、研究者の中で一番若そうな顔をした研究者が最後列になり部屋を出た後に一重目の扉を閉めて姿が見えなくなってしまった。
その後、カメラは徐々に強まっていく幸福と快楽の甘ったるい絶頂に身を捩らせている少女を中心に映し出す。
カメラの中心に自身がいると気づく余裕の無い少女はサーモカメラにてのみ見える体温の昂りと音の次元を超えた衝撃を震わせながら圧倒的なまでの快楽に身を侵されている。それからずっと段々と強くなる甘ったるい幸福と快楽の中にいる少女が彼女一人にしか認識できない、これまでの少女への聞き取りから白間 誠と思われる少年と会話をしているのをカメラの音声センサが認識する。
その会話は一方しか把握できない我々ではきちんと認識できないのかそれとも元よりそのように話しているのか一方的な会話をしている。
「マコト?マコトなの?」
「どうしてここに?貴方も連れてこられてしまったの?」
「私のせい?」
「私のせいなのね」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「でもね?今ではもっとキモチイコト見つけたんだよ?」
「マコトも一緒にやろ?」
「一緒じゃなきゃやだ!」
「絶対にあなたと一緒にするの!」
などと言ったことを無限ループしている。
しかし延々とマコトと呼称する人物に否定され続けている少女は、このようなことを少なく見積もって数時間、正しく認識すれば一週間の間続けていた。この錠剤にそのような長期性は無く、彼女の有り余るエネルギーを無意識か、意識的かは分からないが錠剤の延命に使われていた。しかし、寿命を伸ばすことは出来ても完全に永遠とすることは出来ず、少女の長い幸福と快楽の時間は性急に終わりを告げたことを絶望的な顔が物語っていた。
その後十数分程度で、科学者が終了に気付き、悦楽と興奮の歪みを覗かせながら、決まりでもあるのかもう一度列になって現れた。今度の先頭にはあの人当たりの良さそうな顔をした男が興奮する男の象徴を服の下からでもわかる程度に膨らませているのが見えた。
しかしそれに気づかないほど依存と絶望に囚われた少女は人当たりの良さそうな男に縋り付く。そこから聞こえる音声はこの映像を干渉する人間にとっては興奮してしまう声で縋り付く。
「ねぇ!お願い!あの薬をもう一度飲ませて!お願い!何でもするから貴方の実験にも!エネルギーでも!性欲の捌け口にしたって構わない!だからお願い!もう一度あの薬を!」
正常な精神状態の人間がまた仕舞えば目を覆い、優しく諭すような悲痛な叫びを訴え続けている。
しかし、その状態をみて科学者たちは更に男の象徴を滾らせ、女性ですら更にその表情を愉悦と興奮に歪めている。
しかし、今もずっと懇願し続けている少女の意思を人当たりの良さそうな科学者は一蹴する。
「黙れ。」
本当に淡々とした声で呟き、少女は恐怖と絶望に染まり、それ以上黙りこくってしまう。
その様子にまさに目もくれず。科学者は次々と意見を漏らし続ける。
「今回の実験は余りにも不味かったな。」
耐衝撃性の強い特別性の鋼鉄が文字どうり破れて、鉛が人間の血のようにどくどくと流れ続けている。
「取り敢えずこれを壊しては人類の進化が止まってしまう。脱出させるぞ。」
鉛に近づきすらしない科学者たちは一人の少女を抱えてその部屋を出る。今度は様々な仕事があるのか列を乱したままだった。その内の一人が特別性の多目的カメラの側面に手を出して、暗転する。
以上、彼女の実験データの一つである。これをどのように利用するのかそれとも制限するのか、決めるのはこれを読む奴らだ。
上の決定には従うが、正直あれをどうにかできる自信は我々には存在できない。
以上、日誌を終了する。
あんな事言った翌日に更新するのもどうかと思うんですがこれを書きたかったんです。
めっちゃ良い怪文書出来た。これ以上は今の自分には出来ねぇ。




