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インテリジェンスゴブリン  作者: イノマイ
プロローグ
29/49

狂人

 きっちぃ考えるのきちぃよぉ。30越した、これで2章いけるぜ。達人解放。

 目を覚ますのはかっこよく無い無骨な天井。

 病室の方が綺麗で明るかった。

 そこにあるのは私の家が洋風だったからだろうフローリングとベッド、ウォーターサーバーくらい。

 天井にはカメラと配管しかないから真っ白な壁紙を貼っている壁なんかと比べてデザインがつぎはぎだった。

 異質な天井から目を覚まして、今日はあの日だと喜びながらベッドから降りる。

 ツギハギな印象を持つ壁に掛けてある時計から8時という事が分かる。

 いつも8時にはくる監視員がノックする音が聞こえる。

 どうせ準備するものなど一つとしてありはしない。

 ただ、こいつらに声を掛けるという事は無い。

 監視員側だってそれを分かっている。

 「こんにちは、橙翠さん」

 外見と声色だけは優しさの一欠片が感じられる男だった。

 「今日も検査のあとお仕事をしましょう。」

 私を利用するクズは意外とたくさんいるらしい。

 法治国家日本は誘拐が少ない。しかし今回の誘拐は国が主導しており、どうせ私が助かる道は無い。

 監視員が先導と監視を行いながらついたところは変わり映えのしない見たことのない機械。

 外観は電子レンジの様なそれは私を8時間も奪う牢獄。

 初めは何これなんて思ったが、私の為に開発されたものと聞いて、反吐が出るような気分になった。

 監視員が機会を操作している。

 立ち去った。

 私はその機械の中に入りもう慣れてしまった皮膚が沸騰するような痛みを味わいながら考える。

 今日は久しぶりにマコトと会える日!

 嬉しさに身が捩れる様な気さえする。あいつらが私を利用しはじめてから半年がたった。

 私は、恐ろしく怖い思いをしながらも、彼に会う為に考えを巡らせて、思いついた作戦こそがこの方法。

 マコトに会う時にはどんな顔をしながら会おうかなどと考える。

 そんなことなんて考えていたら、痛みが無くなる。

 もう終わりか……。

 私が監視されることなく時間を過ごせるのはここだけ、これが始まった時にはマコト君が助けてくれないか、なんて思っていた。

 情報は無くて、私は退院した事になっているらしい。

 私はマコト君に会う、とても嬉しいことを考えついた。

 意識して止めないと声が漏れてしまう。


 会えない時間が愛を深める。そうだよねマコト君。


 会う方法は簡単、私が彼を見るだけ!

 人から見たらおかしいかもしれない、歪に見えるかも知れない。でもしょうがない。

 昔、どうしても欲しくてキスをねだった事がある。

 恥ずかしくて忘れたい記憶だけれど、恥を忍んで貰ったキス()は情熱的で、私の拙い愛を飲み込んで、優しく抱いてくれた。

 今日はそれが報われる日!

 彼を探す。居ない。声が出る。

 「は?」

 怒りで我を忘れそうだった。私の愛は特製品で体内で消化されることすらなく身体に残り続ける。

 これが示すことは彼がポンと消えてしまう事だ。

 しかし、それなら心当たりがある。

「そうなの?スミレ。あなたは私からたった一つの大切なものを奪うんだね。」

 怒りが溢れる。このエネルギーは使わなければ私の気持ちが溢れて、洪水が起こる。

 怒りに任せてエネルギーを広げる。

 世界のどこにも見つからない。宇宙は生きられないしそんなツテも無いだろうから除外する。

 ただもしもで調べようとすると一定の所に壁が現れた。世界の限界の様な、見えるのに越えられない壁。

 そんなものは関係ない!!

 いまの私に出来ないことなんて無い。

 しかし見えるのは技術が進歩した世界。ここにもいない。

 次は古臭い世界だった。

 見ることすら堪えるような封建制が復活していた。

「見つけた。」

 近くにはスミレがいて、マコトも変わっていなかった。

 許さない。手当たり次第にこの世界の全てを破壊する。

 どうせ私がエネルギーを解放させただけで死ぬ世界だ。

 始めよう。始まるのは奪還戦。スミレ、死ね。

考えたら自分が適当に作ったあれ抜かさないとだった……

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