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インテリジェンスゴブリン  作者: イノマイ
プロローグ
20/49

絶対に負けない戦い

モチベーションが上がらなかったので書きたいとこを書いてみました。正直言って超がつくレベルのネタバレも多いので読まないことをお勧めします

 この世界を見る。この世界は瓦礫とエネルギーに包まれているらしい。

 めちゃくちゃになった世界を見た。夢でみて、この世界に来て、そして今。計3回、この世界で周りを確認する。

 この世界に居ると、最高の思い出が蘇る。それはきっとこの世界の記憶の残滓が自分の半分を占めているからなのだろう。

 友人達との思い出、カスミとの他愛無い話、両親の温もり、その記憶に着いて回る少しばかりの恥ずかしい記憶。

 そのどれもがとても輝いていて、その記憶に憧れていて……

「チッ……ああクソが」

 きつい。

 吐きそうだ。

 今から相対する、拳を交え会わなきゃいけない人の記憶を消そうとする。

 そう……最悪な記憶を消そうとする途中でまた出てくる。

 この地に残る記憶と()()のエネルギーが掻き集められて実体のない幽霊となった者。便宜上の名前を、カキアツメ。

 こいつらに実態はない、ならばエネルギーを散らすか吸収する。魔法と同じだ、魔法を使うためのエネルギーにしてやればいい。

 供養は試した。ただこいつらは記憶も感情も他人同士の物が掻き集められた存在、望み、願い、全ての記憶が違う物を欲している。一つ一つの願いを読み取り、全てがガラクタになった状態で叶わない可能性のほうが高い物を叶える。それが難しいということくらい、オセアニアでは無くても常識だ。

 だから、死人に口なしということで、無礼だがこれで許して貰うしかない。

 カキアツメを火に変換する。形は違うし、する理由も違うかもだが、おれの中での最低限の気持ちだ。

 そうやって終わらせる。

 それを最初から見ていた存在は俺への言葉を贈る

「優しいんだね」

「この世界で何の罪も……あったかもしれないけど殺された理由には何の関係もない人達だ」

「そっか」

 とても優しい音色でそいつは告げる。

「じゃあ……はじめよっかスミレから話は聞いてるでしょ?」

「もちろん」

「私の姿は何に見える?」

「そりゃあ華澄だよ」

「そっかきっと私が君にかけた暗示を自分にかけてても、君が見えてたよ。」

「相思相愛って訳だ。でも……やるしかない」

「今度こそ、だね」

 「そいつ」はどこからか表にカランコエ、裏にミヤコワスレという真っ直ぐないみのコインを取り出し上に投げる。

 そういうことか、臨戦体制を取る。

 コインが落ちる。

 戦闘開始だ。スキルなんて工程が多いもの使えない。エネルギーの保有量による殴り合いだ。ただ殴るだけでは絶対に負ける。ならやることはカチ合わせではなく受け流しだ。幸い、その方法は腐って余りが出てしまうくらい大量にみてきた。達人(たつひと)との達人(技術)()の拮抗した戦闘を2・3戦やったのは意味が産まれた。

 縦にぶつけてはいけない、横から流れを変えるようにぶつけるんだ。そして振り切った拳と眼前にある拳どちらが戻すのが早いのか、簡単だ。俺はすぐに拳を戻し、水月に叩き込む。しかし保有してしまったエネルギーの質も量も段違いだ。ダメージはあるのだろうがあちらはそれを全く見せない。

 つぎは、こちらが攻撃した隙に俺の腕を折る気で攻撃する。守るものは何も無く、攻撃をもろに受け骨が折れる。ただ俺は最初から今まで愛用し続けた酩酊がある。更に今の俺は骨が折れようが頭が潰れようが再生する。それは相手も同じだ。つまりこれはどちらが先に心が折れるかという勝負だ。

 殴られる。

 当たらないように弾き飛ばす。

 今度は攻撃されないようにと俺めがけて拳が放たれる。

 それを全力で回避してそのまま離れる。

 そのままもう人で無くなってしまった力を使い急加速して攻撃する。

 速度による威力上昇などどこ吹く風と言わんばかりにケロッとしている。

 これ以上は攻撃しても意味は無いだろう。

 どちらも理解している。

 成ればこそ、これまた一生の相棒を取り出す。

 原始的な槍をエネルギーで強化した物。

 これまでずっと避けていた事を行う。武器の組成変化。

 えの部分は俺の肉を混ぜ中金を入れる。俺の意思で操作でき、絶対に折れないように。

 刃の部分は大きく、薙刀の様に。

 イメージは如意棒に薙刀の刃をつけたような。

 どうせだし今、銘をつけよう。

 何がいいか……悩んでいる暇はない、シンプルに、「可塑薙(カソテイ)」捻りが無いが無駄に悩んだ厨二ネームよりとてもいい。

 そんなことをしている隙に、あちらも武器を取り出す。銃だ。しかし俺は知っている。だから告げる。

「随分と、優しいんだな。」

「当たり前の事だよ。」

「そうだな。」

 先手はあちら、銃を持っている以上当たり前だ。

 銃を打つ。切る。打つ。切る。接近しきり、向けられた銃口を避け、腹を横一文字に切る。

 やはり肉体と武器を持った戦闘はスキルがある以上こちらに軍配が上がる。

 だから話しかける。

「なあ、互いに本気を出さないか?やりにくいだろ?」

「そうだね。じゃあそうしようか。」

 と言った瞬間。放つ圧が違う物に変化する。いままでは可愛らしい少女のものだった……今は全く違う。まるでこの場そのもののような重く、張り詰めた圧が出ている。

 そこから魔法を撃ち始める。火、水、空気、土。

 基本属性のすべてを撃つ。

 土を避ける。火を避ける。泥は……気にすることはないだろう。空気は俺の両脇にそれていく。何故か、前を見ればわかる、熱を持った光が襲いかかる。しかしこの短時間ではエネルギーをそこまで込められない。大丈夫だ。精々水を蒸発させ……そういうことか!!

 腕を切られながら避ける。

 体に風と水を出し泥を飛ばす。乾燥でまともに動けなくなるのを狙ったか。

 次は熱々の水が襲いかかる。ヤバい!土壁展開。一々全てが即死級、死なない攻撃も当てるための工夫……

 ヤバいな……避けれてること自体に感謝しなければ。

 今度は……土だ。

 土の魔法同士がぶつかり同心円状に大質量の土が爆発するように出てくる。当たったら潰れるか巻き込まれるか吹き飛ばされるかの3択だ。

 次は地面がものすごい勢いで隆起し吹き飛ぶ。そして下では土の大爆発にやって潰す気満々の土の魔法が見える。

 それなら、空気の魔法を発動させ爆風を横から発生させて避け、下から発生させて着地する。

 このままでは負けてしまう。ならばと可塑薙を投げる。それは魔法を補充するまでのわずかな隙を見せた腹を貫く。

 風の魔法を発動させて最速で駆け抜けて可塑薙を回収、悶絶して動けない敵に首を切る。

「単純型の魔法しか使っていないのに死にかけた、まだまだだな」

「そうだね、じゃあこれが最後、終わらせる条件は…………

 夢での伏線の大元です。あとついでに、このボス戦は4章の章ボスですが、章ボス自体が作者の気分によって変わります。候補としてはカキアツメ(???のエネルギー全回収による呪い継承済み)戦とか残存人類掃討戦

になったりするかもです。尚、今話はガチで最悪のルートだったりします。

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