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インテリジェンスゴブリン  作者: イノマイ
プロローグ
2/49

決定

2話目つまらなくも見てくださる方がいらっしゃるのならありがとうございます!

 暗転した景色から目が覚めた時には、委細詳細不明の不思議な空間のようなものが待ち構えていた。

 こういう時にはまず自身の記憶から現状への推測を立てるべきだ。

 まずは自身の遍歴だな。

 20xx年に産まれ、ごく一般的な一生を歩んでいたはずだ。名前は白間(しらま) (まこと)特筆すべき点などは特に無かったはずだ。強いて言うなら人生一度も病気に罹ったことのない健康体だな。

 死ぬ間際でいうことがあるならそれは橙翠(とうすい) ()……

<カスミですね。>

 そうだ。

 彼女は俺を

<絶対的なものとして盲信している。>

 そうだ。

 ……。

 そしてこのような状況で直接脳内に語りかけてくる存在がある。

 どうせこんな状態で会う存在なんてこの状況の原因だ強気にコンタクトを図るべきだ。

 お前は何者だ。如何な理由があってここに連れてきた。

<私は――いえ、スミレですねそう呼称してください。>

 名前を考えてから提供したということは偽名である、もしくは名無し(ジェーンドゥ)の可能性が高いだろう。

<続けて疑問のお答えするなら、直接の原因は私、私を用いて貴様の呼び寄せを行ったもの……間接犯がいる、間接犯の目的については私の預からないところです>

 意外と答えてくれるんだな。

<私にもかんがえがあるのですよ。>

 様々な解釈をしてくれとでもいうべきなぼかし方でもあるが。

 まず、単純にスミレ……声の主を騙くらかしてこのような状況にした可能性。自分で言うのもなんだがこの可能性は薄い。

 理由は単純な話でスミレがこんなキャラクターになる必要が存在しないから。

 次に、他人が作成した家畜のような物という説。例えば交配実験のように不思議な能力を持った者を生み出し続け他人をこんな場所に幽閉する能力を作り出した。その実験に選ばれたのが俺という説

 今度は逆に現実味が薄すぎる。それにそこまでするなら相互通信性のある能力を作ればこんな方法を取る必要がない。

 なら最後の……

<私自身が協力して恣意的に貴様を連れ出し、わたしが好き好んでこんなキャラクターを演じている説>

 まぁその線が一番丸いだろう。

 どんな方法で、理由でなど様々な疑問が残るが。

 つまりお前は従者になってまでこんな事をする利益が存在する。

<ですね。>

 つまり、

 こいつの指示通りに居ればこの現状を打破して外に出ることが可能という事だ。

<結論ここから出ることは可能です。>

 話の早い奴は話していてトントン拍子だから楽だ。

<貴様にしてもらいたい作業は一つです。貴様がいたのはその(世界)内で地球を呼ばれる(世界)です。ですが地球で生きた種族には戻れません。ですので転生していただきたい。>

 訳について話せるだろうか?

<不明、という事にしておきましょう。>

 成程、間接犯の事が大分嫌いらしい。十中八九やるべき目的は存在するのだろう。だが、目的を教えない事で自由にして貰いつつ、スミレの意思どうりにたびたび動けという事だろう。

 つまり、実質的な話で転生後の話ではデメリットが存在しない。その前についてはその限りでもないが。

 しかし何をしようにも転生先とやらを聞かなければ話は出来ないだろう。

<了解しました。転生可能な生物を表示します。>


『・グリフォン

 ・オーガ

 ・ドラゴン

 ・ユニコーン

 ・マーメイド

 ・フェニックス

 ・ケルベロス

 ・ゴブリン

 ・サキュバス

 ・インキュバス』

 ウインドウに表示された生物を見る限りある種の空想、俗に言うf(ファンタジー)の生物だ。

 性別の関係で選択しづらいものもあるが概ね生物のヒエラルキー的な強者に転生する事が出来るらしい。

 やはりここは王道でカッコイイ、ドラゴンやフェニックスだろうか。グリフォン、オーガもカッコイイしなってみたい。インキュバスになって……というのも捨てがたい。

 しかし一つだけ確認事項がある。

<元の世界には頑張れば戻れます。>

 いいね。後顧の憂いはないに等しい。母印でも捺印でも押してやろうじゃないか。

<許可をいただけたと判断します。>

 いいだろう。さてどんな生物が良いだろうか。

 だが、そんなことは大抵の場合空想に終わる何故なら額面は素敵なものに見えたとしても……

<予想の的中、おめでとうございます。生殖速度の関係でグリフォン、ドラゴン、フェニックス、ケルベロス、ユニコーン、性別の関係でマーメイド、サキュバス、筋力の関係でオーガ、インキュバスに転生することができません。>

 な?こんな風に契約書の額面通りに受け取ると損をする。実際に成ること自体は出来るのだろう。生殖のタイミングが合えば相応の生物に、性別が女であれば相応の生物に。しかしそれよりもだ。

 少し頭に血が上って無限にこの声をけなす言葉が生まれてくる。この糞よりも格の低いクソをどうしてくれようか。実際に手を出すことはできないが、言葉だけでメンタルヘルスをゼロにしてやる……。


 いやちょっとおちつけ。少し理由を考えてみよう。

 生殖速度これは分かる。転生の関係でタイミングが合ってないんだろう。強い生き物ほど寿命が長いし寿命が長いと生殖意欲も低い。うん納得できた。

 次、性別の関係、これも理不尽だと思うが全然納得できる。異性に転生するのは、心の切り替えも難しいし俺も外していた。

 これは納得するための条件として納得できる。

 しかし最後、これだけは納得できない。筋力?そんなの転生と関係あるのか?

 いや納得するしかないだろう。転生はこいつに頼むしかないし、そもそも死んで異世界で生きることが出来る事こそ特別な時間だろう。

 ……。

 いや成程、お前の側の問題だな?それ以外にせざるを得ない理由がある。

<理解が早くて助かります。>

 そしてこの場合。大抵の詮索は時間の無駄だ。

 それより問題はこっちにあるだろう。ゴブリンしか選択できない。大抵ゴブリンというのは弱小生物だ。しかし仕方がない。

 分かった。不本意だがゴブリンで頼む。

<了解しました。あなた様のご決定により転生体はゴブリンに決定しました。>

 決定って……完全にお前にコントロールされてただろうが。

<では転生を開始します。>

 その言葉が来てから2秒ほどだろうか。転生可能欄が消えた暗闇が段々と恐怖を掻き立ててくる。それからまた2、3秒かほどたった時、体が構成されていく感覚が開始した。

見てくださった方がいた場合、ポイントやコメント等頂けると幸いです。

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