決定
2話目つまらなくも見てくださる方がいらっしゃるのならありがとうございます!
な、なんか出た!?
しかし怪しいな…
どうせこんな場所で会うやつなんて同じ状況かこの状況の原因なんだ強気に行った方がいいだろう。
おいお前は何者なんだ
<私は、あなたへの~――です。>
おいなんて言ったんだ?ノイズが混じってて大事そうな部分が聞こえないんだが……
<私のつくり主様が提供できない情報に設定されているようです。>
なるほどこの二つのことだけで少しはわかることがある。
まず、謎の声はつくられたもの|(声)である。と……
次に、『あなたへの~~』と言っていたことから俺に向けてつくられた人格、もしくは機械のようなものということなのだろうか?この声に従っておけば、とりあえずはここから出ることだけは可能だろう。
おい、お前に従っていればここから出られるのか?
<結論ここから出ることは可能です。>
マジですか!!それはどんな方法何でしょうか。
可能という言葉を聞いて俺は態度を改める。
流石に態度に対して機嫌をそこねて出る方法を教えてくれないとなったらシャレにならない。
<あなたにしてもらいたい作業は一つです。あなたがいたのはその星内で地球を呼ばれる星です。ですが地球という星、そしてその星で生きた種族には戻れません。ですので転生していただき、その星で生きていただくことになります。ここからが本題ですが、そのその星で生きる転生先を決定していただきます>
なるほど、その転生先を教えてもらってもいいか?
<了解しました。転生可能な生物を表示します。>
『・グリフォン
・オーガ
・ドラゴン
・ユニコーン
・マーメイド
・フェニックス
・ケルベロス
・ゴブリン
・サキュバス
・インキュバス』
ふむふむ。しかしこういうのになれるというのは、男の子としては夢が膨らんでしまう。
やはりここは王道でカッコイイ、ドラゴンやフェニックスだろうか。グリフォン、オーガもカッコイイしなってみたい。インキュバスになって、女の子とたくさんあんなことやそんなこと……というのも捨てがたい。
<お考え中申し訳ないないですが、生殖速度の関係でグリフォン、ドラゴン、フェニックス、ケルベロス、ユニコーン、性別の関係でマーメイド、サキュバス、筋力の関係でオーガ、インキュバスに転生することができません。>
は?は?は?
少し頭に血が上って無限にこの声をけなす言葉が生まれてくる。この糞よりも格の低いクソ声をどうしてくれようか。実際に手を出すことはできないが、言葉だけでメンタルヘルスをゼロにしてやる……。
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いやちょっとおちつけ。少し理由を考えてみよう。
生殖速度これは分かる。転生の関係でタイミングが合ってないんだろう。強い生き物ほど寿命が長いし寿命が長いと生殖意欲も低い。うん納得できた。
次、性別の関係、これも理不尽だと思うが全然納得できる。異性に転生するのは、心の切り替えも難しいし俺も外していた。
しかし最後、これだけは納得できない。筋力?そんなの転生と関係あるのか?いや納得するしかないだろう。転生はこいつに頼むしかないし、そもそも死んで異世界で生きることが出来る事こそ特別な時間だろう。でもドラゴン……。
分かった。不本意だがゴブリンで頼む。
<了解しました。あなた様のご決定により転生体はゴブリンに決定しました。>
決定って……完全にお前にコントロールされてただろうが。
<では転生を開始します。>
その言葉が来てから2秒ほどだろうか。転生可能欄が消えた暗闇が段々と消えていく。それからまた2、3秒かほどたった時、体が構成されていく感覚が開始した。
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