はじまり〜第一の命題与える者の〜
こんにちはイノマイです。
童貞作なので暖かい目で見てくださるとありがたいです。
「じゃあまた明日ー」
間延びした気怠げな声で語られる言葉に、特に返事もすることなくその人物と真反対を向いて自分一人の帰路に立つ。
学校での帰り道、その言葉を告げて俺は友人と別れる。
俺の日課の一つにとある病院でとある女の子に会う用事がある為、俺は家に帰るわけでもなく、病院で出会った少女との逢瀬の為に病院近くの公園へと向かう。
彼女との出会いは少ない過去の話の一つとして語れるほど、自身の記憶に深くこびりついている。
『僕は君に生きていてほしい。少なくとも僕のいる間、君に死んだ心地を味合わせる暇が無い程には、君を幸せにしたい。』
幼少の頃の古い言葉が脳裏に反芻する。
よく思い出す小さい頃の恥ずかしげも無い言葉の一つだ。確かアレの前になんと言っていたのだったか……。
でも一つ覚えている、彼女は僕と会うまで、絶えない苦痛とただ眺めることしか出来ない、家族の別れ話を目の前で繰り広げられた。
そんな記憶を上塗りしてしまう程の幸せを求めて死のうとしていた。
確か人間は死ぬ瞬間、最も快楽物質を出すらしい。
そんな知識をただ逃れたかっただけの少女に与えられてしまった。
その後は……
彼女のことを考え、歩いていた時のことだった。
酷い胸を締め付ける痛みが僕を襲った。痛みは全身に広がり、俺を圧し潰してしまうのではという錯覚すら覚えるほどだった。
いっそ死んでしまったほうが楽なのでは……
それは絶対に抱いてはいけない感情だ!
あの子に生きる希望を与えた僕が!彼女のたった一つの希望たり得るのは僕だけだ!
そしてそれは僕の生涯で示されたたった一つの【逃避を許さない】という信念に基づいてやってはいけないことだ。
信念を心に抱いて、痛みに耐えた。耐えても耐えても続く痛みに、諦めることを考えた時だった。
「大丈夫ですか?」
その声が聞こえた瞬間、耐え難い痛みに襲われた僕の体はなくなって、たった一言だけを
「続いた人生に待ってろ………
その言葉はそれ以下は発されることなく、俺の意識は泡の中へと沈んでいった。
「俺だけが終止符を打ってやれる」
橙翠 華純
刻一刻と迫る時間に、私は破裂しそうなほど胸を膨らませ、それ以外のなんの音も聞こえないほど胸を高鳴らせた。
彼の名前は白間 誠、彼との出会いは遡っていたら私が私で無くなってしまうくらい前のずっと昔。その時原因不明の病で入院していた私と奇跡的にとしか言いようがない出会いをした。
そう、両親が喧嘩して私の様子を5年は見なくて、それなのにずっとお金ばっかり出して個室に入院していた私の病室に、貴重な研究素体である私の監視が偶然同情して貰った久し振りの一人の時間に護衛の目を掻い潜って会いにきてくれた、運命で繋がった奇跡の男の子。
その男の子は私に、望外の夢を見させてくれた、その度に私の心臓は高鳴って、体を圧し潰してしまいそうなくらいの苦痛だった痛みを取り除いてくれた。
そして、いつか言ってくれた言葉は今も私を縛って、私の道を制限してくれた。いつだったか彼に言った言葉を今でもまだ思い出せる。
『私は不幸だよ。今でもまだ彼彼女らに結ばれて解けない紐は揺らがずに私を私の意思で縛ってしまう。私は彼彼女らに死ねと言われれば軽く死を実行できてしまうだろうな。』
それに対して彼はなんと言っていたのだろうか。よく思い出せないな。
でもその言葉の後に出来た信念はおぼえている。
私は、彼の信念をずっと見続けて彼の隣で生き続けていたい。そして彼の死のピリオドを打っていいのは私だけの特権だと認めて貰った。
「遅いな……?」
いつもの日課の彼のことを考えながら待っていた。いつもは私の言ったことの途中くらいではきてくれるのに。
私は直ぐに彼がよく来る道をどうせそこらで観察を続けていたであろう隠匿された護衛の一人に聞き出してその道を歩む。
そこから私の虚弱な体で24分程度歩いた時、それを見かける。いつもの私からいつもと同じ、ともすれば世界でだって戦えるようなスピードでそれに近づく。
彼は私の考えなんて聞く必要はないから、余裕の有無を聞けば私のやることは分かる。
「大丈夫ですか?」
大変なエネルギーはいつの間にか腕の一つを破壊させたらしい。其方よりもだ。
彼の放った一言は、これからのことがわかるように。
「続いた人生に待ってろ………」
それ以上聞くことは出来なかったが、大丈夫。
続きは聞こえたからね
ね?
これから書いていこうと思います。
お見苦しい点、文章構成などについてのアドバイスなど頂けると嬉しいです。




